Zoomの連携サービスを紹介するシリーズ120回の区切りを迎えたのでまとめてみます。なお以前のまとめ記事は下記をご覧下さい。
- 第1回から第10回のまとめ:コロナウィルスが変革を促すリモート営業の人材像
- 第11回から第20回のまとめ:業界特化型サービスの可能性
- 第21回から第30回のまとめ:豊穣なるZoomチャットの世界
- 第31回から第40回のまとめ:Zoomエコシステムに見る米国経済の強さ
- 第41回から第50回のまとめ:既存の境界線を崩すZoomという「劇薬」
- 第51回から60回のまとめ:Zoom連携サービスまとめ6 Zoom録画を検索できるツール
- 第61回から70回のまとめ:マーケティングに変革を起こすZoom
- 第71回から80回のまとめ:Zoomで同好の士が集まると、もはや「トライブ」(一族)
- 第81回から90回のまとめ:Zoom+通信教育という成長分野
- 第91回から100回のまとめ:ITとはかけ離れた分野に進出するZoom
- 第101回から110回のまとめ:社会的問題を解決するZoom
ペット業界を変革するZoom
まずは、111回から120回の一覧を掲載します。
- 第111回 ZoomとezyVet連携で動物病院改革
- 第112回 ZoomとBitDamでセキュリティを高める
- 第113回 ZoomとCanvas LTI連携でバーチャル大学を実現
- 第114回 ZoomとDomo連携でビジネスの意思決定スピードアップ
- 第115回 ZoomとMoodle連携でLMSを制覇
- 第116回 ZoomとLearnUpon連携で受講者の満足度アップ
- 第117回 ZoomとThought Industries連携で自社LMSを簡単に作成
- 第118回 ZoomとPreferred Systems連携で資格教育をオンライン化
- 第119回 ZoomとSchoology連携で学校教育を革新
- 第120回 ZoomとiSpring連携でビデオ教育環境を整備
この中から取り上げたいのが第111回のezyVetです。ちなみにVetというのは英単語のVeterinarian(獣医)から来ていると思われます。その名の通り、獣医さんが経営する動物病院を改革するというのをよく表しています。そして、この背後にあるのはペット関連の市場規模の大きさ。2017年度は市場規模が約1兆五千億円ともいわれ、しかも年々拡大しているという成長市場なのです。ちなみに、市場規模が近い業界といえば、出版業界です。ただ、こちらは1997年をピークに減少を続けていますから、ペット業界が有望というのが分かります。
意外とZoomと相性がいいペット
とはいえ、ペットとZoomというのは、そのままでは直接結びつかないでしょう。コロナ禍の中、人間はZoomを使うのが当たり前になりましたが、まさかペットがZoomを使うわけもないし…と思いきや、実はZoomとペットというのは相性が良いかもしれません。というのは、一人暮らしや共働きの夫婦がペットを飼う場合、必然的に日中の時間はペットが一人(一匹)切りになります。その際、ペットが何をしているんだろう?と気になるのは人情というもの。これに応えるため、ペット見守りカメラが人気なのだとか。
こちらのFurbo ドッグカメラは、人工知能<AI>搭載。「超高画質なカメラと愛犬との双方向会話」との触れ込みですから、「会話」はともかくとして、ペットに声をかけたりペットの声を聞いたりすることができるのでしょう。しかも、
スマホの無料専用アプリ(iOS/Android対応)を使って外出先からおやつをあげて、愛犬と遊ぶことができます。
とのこと。そして、お値段なんと24,980円。となると、ここまでの高機能はいらないからZoomでペットの様子を観察したい、というニーズが出てくるのではないでしょうか。
そしてロボットペットの時代へ
そして、この流れの延長線上にはペットのロボット化があります。たとえば、ソニーのアイボ。
実際に体験してみると分かりますが、きわめてよく出来ています。この鼻先はカメラになっていますから、今度は逆にアイボの見ている映像をZoomで人間が見たい、というニーズが出てくるかもしれません。
考えてみれば、ペットを飼いたいという気持ちを満たすのは、本物の生きているペットだけとは限りません。昔でいえばたまごっちでも、「誰かをケアしたい」という養護欲求は満たされるでしょう。であれば、そこにZoomが入っていくというのは、可能性としてはあり得るのではないかと思います。