ズーム上で講義をやるときにグループワークを行うのはもはや当たり前です。ただ、グループワーク中に利用する使い勝手の良いホワイトボードがなかなかないんです。もちろん、ズームのワイトボード機能あります。けれども、ちょっと正直使いにくいです。だとしたら、代わりにgoogleスライドを使うのがオススメですので、そのやり方を紹介します。
講師としての力をアップしたい方は是非最後までご覧ください

googleスライドとは何か?

ズームはすごくよくできていて、ブレイクアウトセッション(少人数のグループワーク)もやりやすくなっています。ただホワイトボードは正直言って使いにくいです。入力してから画面に反映されるまでちょっと時間かかります。あるいは、他の人の書いた文字を修正することが出来ない…みたいな使いにくさがあるので代わりにオススメなのがgoogleスライドなんです。

googleスライドとは何か?

あのgoogle社が用意したクラウド上のパワーポイントのスライドの様なサービスになります。多くの人が同時にアクセスをして書き込むことができます。今、この図で紹介していますけれど、例えばスライド1ページには、グループ1の人がアクセスして(もちろんページは何ページでも設けることができます)ページ2にはグループ2の人がアクセスし、ページ3にはグループ3の人がアクセスして…みたいなことでグループごとにホワイトボードを設けることができます。

ここにネコやイヌ、カエルの絵の様なものがありますけれど、これはあまり気にしないでください。google スライドにアクセスすると、googleが勝手にユーザー名を決めるんですね。それが、あなたはネコね、あなたはイヌねみたいな感じで、そうすると、今ネコが入力してますよイヌが入力しますよみたいに表示されるんです。ですので、あまり気にしていただかなくても大丈夫かなと思います。

むしろ、メリットを紹介しましょう。
こちらのスライドになりますけれども、リアルタイムでしかも多人数が書き込める。加えて、他の人が書いた文字を修正することも可能です。明らかにズームのワイドボードよりも便利です。さらには、フレームワークを事前に準備しておいて、グループワークを行う時に漠然と話していただくんじゃなくて、講師が事前に準備したフレームワークに則って議論や成果物をまとめもらう。

例えば、こちらのgoogleスライド上にあるように強みと弱みそして機会と脅威のマス目いわゆるクロススポット分析です。これを最初にgoogle スライド上に掲載しておいて、グループワークでは皆さんに①に②に③…というところのマス目を埋めるような形で議論を進めていただいて「最後は発表お願いしますね」みたいなことができます。

このような形で、フレームワークを事前に準備できるというのは、googleスライドの圧倒的に便利なところではないかなと私は思っています。

受講者の状況が把握できる

さあそして、メリットが続きますけれども、外から講師が見ることができます。google スライドはブラウザ上でページ1の次はページ2があって、その次はページ3みたいなことで、どんどんと見ていくことができます。ということは、グループワークを行う時のブレイクアウトセッションの中に入らずともメインセッションの外にいながらグループワークの進捗状況が分かるんです。

外にいる講師は、スライドのページ1を見ながらグループ1のグループワークはスライドを書けているからうまくいってそうだな、ページ2を見ながら、意見がうまく出てないからひょっとしたらこのグループにはとまどっているんじゃないかな。グループ3はものすごく良い書き込み意見が出ているから発表やってもらおうかな…という風にブレイクアウトセッションに入ることなく外のメインセッションから全チームの進捗状況を見れるというのは大きなメリットです。

逆に言うと、設定した一つのブレイクアウトセッションにに講師が入っていくこともちろんできます。けれども、一つの中に入ってしまうと、そのグループしか見ることができませんのでね。これまた外から講師が見ることができるというのが大きなメリットであるという風に思います。

さあ、そしてメリットの最後ですけれども、発表の画面共有は講師がコントロールできます。グループワークをやっていただいた後、「では、次はメインセッションに戻ってきてグループワークの成果物を発表いただきます。画面共有をお願いしますね」って言っても、受講者の中には画面の共有に慣れてない方もいらっしゃると思います。そうすると「えーっと、このボタンでしたっけ?あれうまくいかないな?といった具合にちょっと無駄になってしまう場合があります。

ではなくて、googleスライドであれば、講師の方が、「では、今度はグループ3のgoogleスライドをお見せしながら…」といった具合に、講師の方が画面共有のコントロールができますのでこれまたすごく効率的にできるのではないかなという風に思っています。

気を付けたいgoogle スライドの注意点

ただ、もちろんいくつか注意点はあります。
一つ目は、共有設定。google スライドの設定で、誰がアクセスでき、もしくは誰が書き込みできるという個々の設定が必要になります。一方で、事後、講義が終わった後は書き込みが出来ないように共有設定をオフにする等の運用が必要になってきます。

注意点の2つ目は、セキュリティです。
やっぱりこれはウェブ上クラウド上にあるものですから、情報漏洩がないようにセキュリティには気をつけるべきだし、あるいは企業によってはセキュリティの設定でgoogleスライドにアクセスできないみたいなことも起こりますので注意が必要です。

そして注意点の3つ目、今度は受講者の方のパソコンの画面です。
ズームを見つつ受講している、講師の話を聞いている。でも時にはgoogle スライドで自分で文字を書いたりグループワークに参加している。そうすると、時々、受講者の方で「googleスライドに行っちゃったら元のズームの場面に戻れないんですけどどうしたらいいですか?」みたいな話が出る時があります。そういう場合は、講師が「こんな風にしてズームに戻ってください」と個別で説明する必要あります。

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