Zoomの連携サービスを紹介します。第78回はZoomとIce Scrum (アイススクラム)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい。
日々進化しているソフト開発
Zoomを使ってソフトウェア開発チームのコミュニケーションが改善していることはこれまでもこの連載で紹介してきました。第19回 ZoomとJenkinsを連携してソフト開発をスピード化や第27回 ZoomとAppy Pieの連携で自社アプリを簡単作成など。ちょっと切り口はちがいますが、第39回 ZoomとPagerDuty連携でインシデントへの初動対応も広い意味でのITシステム開発を効率化させる手法でしょう。
一方で、システム開発と切っても切れないトラブルが「バグ」、つまりソフトウェアの不具合です。最近も、東京証券取引所のシステムが止まってしまい、丸一日売買できないという事件がありました(2020年10月1日)。この原因はハードウェアの不具合という説がありますが、不具合があった場合にバックアップのシステムに移行できなかったのは、どこかにソフトのバグがあったような気がします。
このバグを削減するために考えられたソフトウェア開発の手法が「アジャイル開発」と呼ばれるもの。この対極にある従来型の開発手法は「ウォーターフォールモデル」と呼ばれています。ウォーターフォールというのは「滝」。水が上流から下流に流れるように、「仕様を決めて」→「開発して」→「テストをして」→「現場に導入する」という一方通行の流れです。
これに対してアジャイル型の開発は、「ザックリ仕様を構想して」→「とりあえず一部作ってみる」→「テストをして」→「仕様を固めることに戻る」という流れ。この方がアジャイル(俊敏)にソフト開発できるし、バグも見つけやすいのではという発想です。このアジャイル型のソフト開発をサポートするのが今回紹介するIceScrumです。
オープンソースのアジャイルプロジェクト管理ツールiceScrum
では、ホームページで見てみましょう。
Your true Agile project management tool. iceScrum is built around a Free & Open-source Agile Core
ホンモノのアジャイルプロジェクト管理ツール。iceScrumはオープンソースで作られています
とのこと。オープンソースというのは、世の中の様々なエンジニアが協力して作り上げた製品と言うこと。有名なところで言えば、ウェブブラウザのFireFoxなどが有名です。
その機能はといえば、共同でアジャイル開発をするために、「誰が、どこまで開発を進めているのか」の管理や、「問題があったとき遡ってソースを検証する」などが盛り込まれています。
Zoomで開発メンバー同士がコミュニケーション
では、ZoomとIceScrumの連携を見てみましょう。
Connect your iceScrum team with Zoom and provide them a seamless integration to organise instant meetings!
Zoomとの連携で、iceScrumから簡単にZoomミーティングを起動することができます
とのこと。たとえば、チーム内でアジャイル開発する中で、「ここはどうなっているんだっけ?」とメンバー同士が意見交換したくなるときもあるでしょう。そのようなとき、Zoomミーティングを起動するという使い方が想定されます。
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