Zoomの連携サービスを紹介します。第79回はZoomとTribefii (トライビー)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

顧客を部族の一員にするトライブ・マーケティング

「トライブ・マーケティング」という言葉をご存じでしょうか。元になった英語のTribeは「部族」を意味します。イメージとしては、ネイティブ・アメリカンの部族やアフリカの部族のような、ちょっとマッチョな感じが思い浮かびます。あるいは、日本のアーティスト、Exileも「Exile Tribe」を構成しています。そこには元祖Exileを中心に、三代目 J SOUL BROTHERSやGENERATIONSなどの様々な「一族グループ」が参加して、男くさい魅力を発揮しています。

マーケティング上の意味合いは、お客様にまるで部族の一員のようにコミュニティに参加してもらうことを指します。そうなったら、お客様と言うよりはもう「仲間」。継続的につながりは続いていくので、お客様のライフタイムバリュー、つまり一人のお客様がいくらのお金を落としてくれるのか、は高くなります。しかも、仲間の一員としてマーケティング活動もになってくれるので、口コミを広げてくれる中核にもなります。

「う~ん、イメージは分かるけど、それを実際にどうやって実現するの?」と疑問に思う方にチェックして欲しいのが今回紹介するTribefiiです。

トライブ・マーケティングのプラットフォームTribefii

ホームページを見てみましょう。

A large part of creating sustainability in business is about reducing costs and creating predictable recurring revenue. You do that by focussing on building tribes that matter.  Your most important job is to build your tribe and then lead them.

ビジネスを継続するために大事なのは、コストを抑えることと継続的な売上をあげること。トライブ(部族)を形成することで、これを実現できます。あなたの最も重要な仕事は、部族を作り、彼らを導くことなのです。

という刺激的な言葉が並んでいます。

その具体的な機能を見てみましょう。

  • Creating sustainable continuity campaigns through multiple channels.  (複数チャネルを活用した継続的なキャンペーンを実施)
  • Keeping them engaged with multiple touch-points. (複数の接点(タッチポイント)によるエンゲージの向上
  • Staying connected with compelling value-exchange. (魅力的なポイントシステムによる継続コンタクト)
  • Establishing self-generating ecosystems. (自立的に増加するエコシステムの構築)

というのが主な機能です。

たしかに、マーケティングキャンペーンは単発で終わってしまってはもったいないというのは分かります。何らかの仕掛けによって継続的にお客様とコンタクトを続け、やがては部族の一員になってもらうというのは魅力的です。

Zoomセミナーを点から線へ

では、ZoomとTribefiiの連携を見てみましょう。

Create and manage online meetings and webinars that will rapidly grow your tribe through active engagement – tribefii provides you with the critical marketing and engagement features that form a perfect extension for your Zoom meetings and webinars.

オンライン会議とウェビナーによってアクティブ・エンゲージメントを高め、あなたの部族を急速に拡大させます。Tribefiiは、マーケティングとエンゲージメント機能を提供するので、Zoomミーティングとウェビナーをフォローアップするのに役立ちます。

たしかに、何も設計しないままZoomでのセミナーを始めてしまうと単発になってしまいがちでしょう。tribefiiを使うことで、単発のzoomミーティングという「点」を連続したキャンペーンという「線」に変えることができると理解しました。そして、部族が拡張すれば、連続したキャンペーンという「線」が口コミという「面」で広がっていくのでしょう。

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