プレゼンテーションの際にはストーリーテリングが重要なことは言うまでもありませんが、どうやったらそれが上手くなるの?という疑問に応えるのがこちらの本。

平野 日出木著、 「物語力」で人を動かせ!―ビジネスを必ず成功に導く画期的な手法

ただ、ちょっと難しいところもあるので、プレゼンテーション定番本第11回 大塚 英志著、物語の体操―みるみる小説が書ける6つのレッスンもあわせて読むことをお勧めします。

内容的には、MBAホルダーらしく海外の先行研究はよく調べられているし、ヒントと事例は満載です。

下記、ポイントを。

●「偉大なリーダーだから素晴らしい物語を語れるのではなく、『物語法』を実践してきたからこそジョブズは偉大なリーダーになれた」

●面白いストーリーは5つの変化がある
誘因
紛糾
危機
山場
解決

●動詞をくり返して「臨場感」を演出する

●エピソードは「入れ子構造」にする
実際の行動を再現する系列
欠けているものは何か、それをどう補ったか、変化を説明する系列
欠けているものの補充が主人公にとって何を意味するか、その意味を評価する系列

●聞き手に感情移入させる「V字形」ストーリー
いったん過去に戻る仕掛けを作れ
エピソードは時間順に配置する
WSJ記者がマニュアルにしている「フィーチャー・ライティングの技法」より
ティーザー 読者を引きつける冒頭部分
ナットグラフ なぜこの記事が重要なのか、なぜ読者は読むべきなのかのエッセンスを伝える
ボディ 本文 原則として出来事は時間順
キッカー 読者への記憶の定着を狙う。冒頭シーンと関連する話に「蹴り返す」のが理想

●ストーリーハウスを活用していいたいことを整理する(ピラミッド・ストラクチャの変形版)
イシューの部屋
インパクトの部屋
ソリューションの部屋

●まず自分を信頼させそれからものを売り込む
オーセンティック (心の底から信じている様子)

●池田輝久さんのシナリオプランニングの5つのステップ
目標の設定
スケッチング
分析・検討
シナリオ・チャートの作成
レビューとチューンアップ

未来は一つではない。複数用意する

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