Zoomの連携サービスを紹介します。第158回はZoomとHownow (ハウナウ)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

人材を「クローン」するとは

当連載ではこれまで様々なラーニング・マネジメント・システム (LMS)を紹介してきました。その応用分野はというと、「第3回 Epic Hyperspaceで医療を効率的に」で紹介した医療分野、「第119回 ZoomとSchoology連携で学校教育を革新」や「第121回 ZoomとClasspro連携でコーチングをオンライン化」で紹介した学校教育、あるいは「第15回 Zoomと語学学校プラットフォームLangLionを連携」で紹介した英語など。今回紹介するHownowは、そのような分野別の切り口ではなく、「営業」や「マーケティング」という職種に絞った学びを提供することが主たる目的です。

ホームページを見てみましょう。

Clone your heavy hitters.  Not literally but you can clone the skills your best performers have by empowering them to share best practices, tacit nowledge and coach their peers through HowNow.

「強打者」をクローンせよ。もちろん、そのものを意味するのではありませんが、御社のベストパフォーマーのスキルはクローンすることができます。ベスト・プラクティスを共有し、知識を顕在化させ、同僚をコーチすることがNowNowでできます。

とのこと。

行動に着目したコンピテンシーでクローンが可能になる

前述の「クローン」という考えの背後には、人材育成の世界で言う「コンピテンシー」という考え方があります。優秀な人材を育成したいというニーズは昔からありますが、1990年代後半から、「能力そのものよりも行動に注目した方がよいのではないか」という考え方が出てきました。それ以前は、目に見えない能力が注目され、「折衝力」、「関係構築力」などが営業の仕事では重要とされていました。しかし、これらは目に見えないだけに測定・育成するのが難しかったのです。典型的には、上司と部下でこんな会話を交わしてしまうことになります。

上司:君はもっとお客様との折衝力を向上するといいよ

部下:は?折衝力は自分ではあると思っているのですが?

これでは部下の育成につながるはずもありません。

そうではなく、折衝力という能力を行動面から見るのがコンピテンシーの考え方です。すなわち、

上司:君はお客様との面談で、価格だけでなく納期と数量の話も持ち出すべきだったよね。その方が折衝力につながるのでは?

部下:たしかに、あの面談では価格にこだわって、納期と数量は話題にしませんでした。それが折衝力と言うことなんですね

このように,行動に注目したコンピテンシーによって部下の育成がはかどることになります。

これを営業に適用するならば、エース旧の営業マンがやっている行動をまね、すなわちクローンすれば、他の社員の育成が進むことになります。

スキルが5年で陳腐化する時代

では、ZoomとHowNowの連携を見てみましょう。これによって、HowNowプラットフォームからZoomミーティングを設定できるのはよくあること。その後の説明が、いかにもHowNowらしいので紹介します。

With the average shelf life of skills being a mere 5 years, it is paramount that organisations continuously invest in upskilling and training their employees.

スキルが平均的に5年で陳腐化する時代、企業は継続的に従業員のスキルアップとトレーニングに投資をしていく必要があります。

ちなみに、スキルが平均的に5年で陳腐化するというのは日本人には若干違和感がありますが、「経済メディアxソーシャルで読み解くコロナ時代のキャリア作り  今、大学生が知っておくべき「必須スキル」」という記事の中でリンクトイン日本代表の村上氏も触れています。ということは、米国においては一般的な考え方なのかもしれません。

 

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