Zoomの連携サービスを紹介します。第15回はLangLiong (ラングライオン)です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

語学学校のプラットフォームLangLion

語学学校は欧米においても一大産業をなしています。日本から語学留学する人は多いですし、それが世界中からともなると桁違いに大きい売上につながるでしょう。しかも、語学という商材をビジネス面から分析してみると、何回もスクールに通う必要があるというのは大きなメリットです。顧客のライフタイムバリューと言いますが、1人のお客様がいくらのお金を落としてくれるかという観点で、大きな売上を挙げる可能性を持っています。

一方でこの、「1人のお客様が何回も通う」というビジネス特性は、管理上の煩雑さをもたらします。予約を受けつけて、時にはその予約がキャンセルになり振替授業を行う必要があるでしょう。1人の顧客のライフタイムバリューが大きいが故に、顧客の喪失は大きな痛手ですから、手厚くサポートして脱落を防ぐ必要があります。

そして、関係者が多いこともことを複雑にします。語学学校は講師を多く抱えているので、「この講師はこの時間帯にこの人に授業」というのを確実に手配する必要があり、煩雑さは増します。ここに、語学学校プラットフォームの必然性があります。

東欧でも盛んな英語学習

LangLionの説明を見てみましょう。

LangLion is a fully comprehensive Platform for language school management. It’s the answer for inefficient and out of date software solutions like Excel spreadsheets or old CRM systems.

LangLionは語学学校の包括的なプラットフォームです。これまでの非効率なソフト、たとえばExcelやCRMに対する新たな解決策なのです。

とあり、まさに語学学校にとっては必要なものでしょう。

さて、ではここで問題です。LangLionの開発元は、どこの国にあるでしょうか?アメリカ?イギリス?

答えは何と、ポーランド。これは想像ですが、ポーランドを始めとする東欧諸国においても、英語学習熱は盛んなのでしょう。それは趣味というレベルではなく、EU加盟国であるからには、「英語ができればよりよい職に就ける」という熱気に押されていると思われます。結果として、ポーランドには多くの語学学校があり、LangLionが生まれるニーズが整っていたと言うことなのでしょう。

Zoom英会話の確かなニーズ

一方で、最近の語学学習界隈においては、コロナウィルスの影響がたとえなかったとしても「オンライン授業にどう対応するか」は大きな課題です。業界大手のDMM英会話では、毎日1レッスンで月額3,240円ですから、1レッスンあたり105円とまさに価格破壊です。そこまで安くするかどうかはともかくとして、オンラインの授業に取り組まないという選択肢はないのではないでしょうか。ここに、語学学校がZoomを使って授業をするというニーズが生まれ、連携サービスの必要性が出てきます。

では、連携サービスの具体的な機能を見ていきましょう。

Integration with Zoom will provide you ability to access Zoom metings from LangLion’s Platform level. Your students and teachers could easily start and join Zoom’s meeting after logging to electronic gradebook module on your computer or smartphone.

Zoomとの統合によって、LangLionプラットフォームからZoomミーティングに参加できるようになる。生徒も先生も、簡単にZoomミーティングを始めることができ、パソコンやスマートフォンから電子出席簿にアクセスできる

とあります。

このような機能があれば、冒頭に説明した「1人の生徒が多く通う」という業態特有の煩雑さを大きく削減できるのでしょう。

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