Zoomの連携サービスを紹介します。第71回はZoomとOkta (オクタ)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

難しくなったパスワードの管理

パスワードを忘れてログインできなくてイライラしたことってありますよね。そもそもが、最近のパスワードは設定に色々と条件がありすぎ。あるサイトでは○文字以上なのに、別のサイトでは○文字以内にしなければならない。数字だけ出なくてアルファベットや記号まで含めなければならない、ときにはアルファベットも大文字小文字を混ぜるだとかで、何が何やら分からなくなりがち。

しかも、セキュリティの専門家が言うには、パスワードの「使い回し」はよくないと。管理の手間を考えるとあのサイトでも、このサイトでも同じパスワードを使いたくなりますが、これは危険なんだとか。どこかのサイトからパスワードが漏洩してしまうと、次から次へと芋づる式にパスワードがバレてしまうから。とはいえ、サイトごとに新たなパスワードをつくると、どのサイトでどんなパスワードか分からなくなってしまいます。

そうすると、手元にパスワードを記録しておかなければ、という人が出てきますよね。ヒドい場合、パスワードをパソコンの周りにパスワードを書き付けたポストイットをペタペタ貼り付けたりして、もはやセキュリティも何もありません。こんな問題を解決するところにOktaの存在意義があります。

パスワード管理プラットフォームOkta

Oktaは、パスワードのセキュリティを高めるためのサービスを提供している会社です。IDaas (Identity as a Service)と呼ばれますが、シングルサインオンを実現するためのものです。シングルサインオンというのは、「どこかのサイトで作成したアカウントを使って他のサイトのアカウントをつくる」ということです。たとえば、Zoomのアカウントをつくるとき、「googleアカウントでログインする」という選択肢があります。これを選んだ場合、googleのパスワードさえ覚えておけば、Zoomにもログインできることになります。

これをより幅広く行うというのがOktaの位置づけです。しかも、二段階認証などによって、よりセキュリティを高めることができます。たとえば、パスワードだけでなく、スマホにショートメッセージが届いて、そこに記載されているパスコードを入力しないとログインできないとなれば、安全性は格段に高まるでしょう。

では、Oktaのホームページで見てみましょう。

The Okta Identity Cloud gives you one trusted platform to secure every identity in your organization and connect with all your customers.

Okta Identity Cloudは、あなたの組織のIDを安全に管理するプラットフォームです。これによって、顧客とのつながりも強くなります。

とのこと。

OktaとZoomを連携する

では、ZoomとOktaの連携を見てみましょう。

Okta’s Zoom connector enables users to integrate their business workflows with Zoom’s SCIM API for user provisioning and management.

OktaとZoomの連携によって、御社の仕事のワークフローとZoomのSCIM APIでユーザー管理がうまくいきます

なお、SCIMはSystem for Cross-Domains Identity Managementを指し、様々なサイト横断でユーザーを認証するしくみです。これによって、OktaのシングルサインオンがZoomでも使えるのでしょう。

ScreenClip

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