Zoomの連携サービスを紹介します。第189回はZoomとAgilix Buzz (アジリックス・バズ)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい。
新たな学習形態、プロジェクト・ベースト・ラーニング
PBLと言う言葉をご存じでしょうか?Project Based Learning (プロジェクト・ベースト・ラーニング)の略で、最近流行の学習法です。今回紹介するZoom連携サービスのAgilix Buzzのサイトから、説明をピックアップしてみましょう。
Project-based learning (PBL) is a student-centered learning model in which students collaborate to solve authentic, complex problems using 21st century skills (e.g., critical thinking, research, global and environmental awareness, creativity).
PBLは、学生中心の学習モデルです。学生は、21世紀型スキル、つまりクリティカルシンキング、リサーチ、グローバルと環境コンシャス、クリエイティビティ、などを使って、本物の課題を解決するために協働して取り組みます。
とのこと。たとえば、日本の例になりますが、小樽商科大学では「本気プロ (マジプロ)」と題して、小樽の活性化を考えたとのこと。学部横断で様々な学生が集い、地元企業と協力してスイーツ開発などの成果が上がったそうです。
これをカリキュラムに取り入れるために、面白い取り組みをしているのが今回紹介するAgilix Buzzです。
コラボによってPBLをサポートするAgilix Buzz
では、ホームページを見てみましょう。
As a platform, Buzz enables content providers to easily distribute, update, and manage courses, enrollments, and reporting in blended and virtual environments.
プラットフォームとして、Agilix Buzzはコンテンツ提供者をサポートします。コンテンツを簡単に配布、更新、管理、利用者登録、そしてレポーティングが簡単にできます。ブレンディッド・ラーニングでも、バーチャル環境、どちらでもです。
とのこと。これだけ読むと、いまいちピンときませんが、PBLの事例を見ると、このコンテンツパートナーとの連携がよく分かります。PBL用のコンテンツやシステムを提供しているNew Tech Network (NTN)との連携がそれ。
In order to implement effective and scalable personalized PBL for the next generation, NTN needed a cutting-edge, collaborative project-based learning environment. In 2016, they delivered the latest version of Echo, completely relaunched on the Buzz learning platform.
次世代のために効果的でパーソナライズされた、しかも規模化できるPBLを実現するため、NTNは最新のPBLのプラットフォームと協力することを必要としていました。2016年、NTNは最新のEchoをAgilix Buzzラーニング・プラットフォームで展開することにしたのです。
PBLのような最新の学習方法においては、ひとつの会社が全てを提供するのが難しいところもあるでしょう。そんなとき、企業間のコラボレーションによって新たな価値が生み出されるのは素晴らしい取り組みです。
Coso社によるZoom連携アプリ
では、ZoomとAgilix Buzzの連携を見てみましょう。
- Securely create, manage and launch Zoom meetings from within your Buzz (Agilix) environment. Agilix Buzz環境から、安全に Zoomミーティングを起動したりスケジュールできます。
- Allow students to enter Zoom meetings by simply clicking “Join” through Single Sign On (SSO) capability. シングルサインオンにより、学生はワンクリックでZoomミーティングに参加できます
- Empower students to create their own virtual study groups. 学生はバーチャルスタディグループを作成することができます
などなど(一部を抜粋しています)。ちなみに、このAgilix BuzzとZoomの連携アプリをつくっているのは、Coso Cloud社。「第115回 ZoomとMoodle連携でLMSを制覇」、「第130回 ZoomとSAP SuccessFactor連携でERPを導入」などで数々の連携サービスを展開しているのを、既にこの連載でも紹介しています。ひょっとしたら、Coso社に連携サービスを作ってもらえるというのが、ラーニング・マネジメント・システム(LMS)側にとっては、ひとつの成果なのかもしれません。
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