Zoomの連携サービスを紹介します。第190回はZoomとCode Mentor (コードメンター)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい。
プログラマーのためのメンターサービス、Code Mentor
この連載でも様々なメンターにまつわるサービスを紹介してきました。「第144回 ZoomとZero Gravity連携で若者にメンタリング」や「第154回 ZoomとMentornity連携で起業家メンタリング」などです。今回紹介するZoom連携サービス、Code Mentorもその一環ですが、分野が限られているのが特徴です。それがズバリ、プログラミング。プログラミング初心者が、頼れるメンターを見つけてそのスキルをアップできるのが魅力です。
ホームページを見てみましょう。
Get help from vetted software developers. One-on-one live mentorship: Debug with the help of an expert, Personalize your learning experience, Get answers to complex problems
選ばれたソフトウェア開発者から支援してもらいましょう。エキスパートの指導の下にデバッグや、学習経験をパーソナライズすること、複雑な問題への解答などを、1 on 1のメンターシップで得ることができます。
とのこと。とくに、デバッグ、つまりプログラミングの中のミスの修正を手伝ってもらえるのはありがたいところ。プログラミングが意図したとおりに動かない原因をバグと呼び、それを修正するのがデバッグです。ところが、この作業は初心者にとっては難しいものです。コンピュータシステムのように複雑なものは、意図したとおりに動かない原因が様々考えられるからです。結果として、「こっちは大丈夫、あっちは問題なし、次は…」とありとあらゆる可能性をつぶしていかないと真の原因にたどり着きません。ところが、エキスパートというのは、過去の経験から直感的に「ここら辺に問題があるのではないか」というのがピンポイントで分かります。初心者が丸一日かかってもつかめなかったバグを、たった15分で修正する姿を見ると、まるで魔法にかけられたように感じるものです。
ノーコードなど先の見えない時代
一方で、時代はさらに「その先」へと向かっているかもしれません。というのは、「ノーコード」という言葉に代表されますが、人間の手でプログラミングを書く(コーディング)は、将来的には必要がなくなる可能性があるためです。その背後にあるのは、人工知能(AI)の進化。10年後には、プログラミングの技術自体は不要になるとの説もあります。
実は、ここでもメンタリングのニーズが出てきます。エンジニアにとって、自分の将来をどう描くか、という課題は、技術の進展と表裏一体で、自分だけでは判断できないものです。一生懸命コーディングにこだわっていたら、いつの間にかノーコードが当たり前になっていた、なんてなったら不幸でしょう。そこまで行かなくても、自分がメインで携わっている技術が将来的には枯れていくのか、それとも反映していくのかの目利きはきわめて重要そんなとき、エキスパートからのアドバイスで、「こっちの方向にキャリアを考えたらいいのではないか?」というヒントをもらえるのはありがたいことでしょう。
Zoomだから忙しいメンターも対応できる
では、ZoomとCode Mentorの連携を見てみましょう。
Code Mentor Telegram Bot creates Zoom calls with Programming Mentors for quick consultancy sessions (debug, troubleshooting, etc).
Code Mentor Telegram Botは、プログラミングのメンターとのセッションのためのZoomミーティングを簡単に設定します (デバッグやトラブルシューティングができます)
実は、メンタリングをzoom経由でできるというのも革新的でしょう。なぜならば、メンターになるようなエキスパートは忙しい人が多いから。今の時代、優秀なエンジニアがいるかいないかがビジネスを左右すると言っても過言ではありません。まさに「引っ張りだこ」という表現がピッタリです。
そんな人が、たとえ気持ちの中ではメンターになりたいと思っても、スケジュールが許さないということはあるでしょう。昔だったら。しかし、いまやZoomの時代。それこそ、15分ぐらいのセッションの「その時間だけ」を割けば、行員の育成につながるのですから、メンターにとっても、メンティーにとっても素晴らしい環境です。
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