Zoomのウェブ連携サービス176 ZoomとTutorbloc連携で世界で教える

Zoomの連携サービスを紹介します。第176回はZoomとTotorbloc (チューターブロック)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何？」という方は、第1回をご覧下さい。

ハイエンド家庭教師マッチングサイトTutorbloc

今回紹介するTutorblocは家庭教師のマッチングサイトです。ホームページを見てみましょう。

Discover verified tutors and instantly book lessons across a range of different subjects. No need to wait — get support now.

信頼できる家庭教師を見つけ、様々な教科のレッスンをあっという間に予約できます。待つ必要はありません。いますぐサポートを受けましょう。

この中で強調されるのが、”verified”というところ。上記翻訳では「信頼できる」と訳しましたが、Tutorblocの設ける基準をしっかりとクリアしていることを強調しているのです。家庭教師向けのマッチングサービスはこの連載でもいくつか紹介してきましたが、「」で紹介したは、「おてがる価格」を強調していました。このように、価格帯によって棲み分けが図られているのでしょう。

Tutorblocに戻って、具体的に彼らの行っているスクリーニングを見てみましょう。

• A-level and university qualifications (A-leveと大卒資格)
• Enhanced DBS certificate (DBS認証)
• Identity verification (身元確認)

補足します。まず、A-levelは、General Certificate of Education, Advanced Levelを指し、英国における大学入学統一試験に合格したことを意味します。日本でいうと、共通テストで一定のスコアを収めた、というイメージでしょうか。つまり、これによって家庭教師の学力を保証しているわけです。

英国に認められた信頼感

そしてもう一つ注目すべきがDBS。これは、Disclosure Barring Serviceを指し、犯罪履歴の開示を意味します。英国においては、お年寄りや子供と接する職業に筑西には、犯罪履歴がないことを証明する必要があり、これがDBSです。日本においても、教職希望者へも同様の制度を導入すべきという論が、2020年後半あたりから盛り上がりを見せています。「日本版DBS」という単語を報道などで目にした機会がある方も多いのではないでしょうか。

ここまで、Tutorblocが行っている登録家庭教師の信頼度確保のための手段を見てきました。加えて、Tutorblocという会社自体の信憑性にも目を向けましょう。それが、”Innovate UK”のお金が使われているという点です。Innovate UKは英国政府の下部組織である英国研究・イノベーション機構（UKRI: UK Research and Innovation）によるイニシアチブで、英国におけるイノベーション企業創出にお金が使われるというものです。つまりは、Tutorblocは政府系のお金が入っているということであり、そこにはしっかりした企業であるとの審査があるでしょうから、信頼の向上に役立っているのです。

もとから設計されていたZoom連携

では、zoomとTutorblocの連携を見てみましょう。

We’ve natively integrated Zoom into Tutorbloc so that meeting links can be created automatically upon lesson booking! Please note that to integrate with Zoom you will need to download our mobile app first and authorise the integration.

私たちはもとからZoom連携を組み込んでいたので、レッスンの予約とともに自動でZoomミーティングのリンクが生成されます。Zoom連携を導入する前に、まずはモバイルアプリを先にダウンロードしておく必要があります。

とのこと。他の多くのアプリが、Zoomは後付け、つまり、必要性に駆られて後から機能として組み入れたのに対して、TutorblocはもとからZoom連携できるように設計されていたとのこと。ここらへんの先進性が、Innovate UKのお金が入ったひとつの要因なのかもしれません。また、上述のとおりモバイルアプリをインストールしておく必要があると言うことは、端末もスマホをメインで想定しているのでしょう。この、モバイルファーストも、また先進性と感じます。