Zoomの連携サービスを紹介します。第142回はZoomとContinu (コンティニュ)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい。
Continuのブログをチェック
今回紹介するZoom連携サービスはラーニング・マネジメント・システム(LMS)のContinuです。他のLMSとの比較を見るためにも、まずはeLearningIndustryサイトをチェック…してみたものの、Continuの評価はまだ誰も投稿していませんでした。新しいプロダクトなのでしょうか?
では、ホームページを見てみましょう。
Continu helps you create a learning experience that engages and connects small teams and large enterprises.
Continuは、小さなチームと大きな企業を結びつけ、エンゲージメントを高める学習経験を想像します。
と言うキャッチフレーズで、今イチその特徴がつかめません。小さなチームと大企業では、必要とされるLMSの機能が違うと思うのですが…。
ということで、よりContinuを詳しく知るために、ブログをチェックしました。そこで目にしたのは、”Top Learning Trends for 2020“と言う記事。こちらをひもときながら、Continuの立ち位置に迫ってみたいと思います。
2020年の研修トレンド17
同記事では、その名の通り2020年度に起こった研修業界での動向をまとめています。
- Start with the top (管理職層からはじめよ)
- Use coaching (コーチングを使え)
- Incorporate AI (AI<人工知能>を活かせ)
- Personalize it (パーソナライズせよ)
- Diversify it (多様化せよ)
- Increase focus on technology training (テクノロジー研修に重きを置け)
- Offer up-skilling (アップスキリングせよ-既に持っているスキルを新しいスキルにつなげ)
- Build up soft skills (ソフトスキル-対人関係などの定量化しにくいスキル-に力を注げ)
- Train with geofencing (ジオフェンシングを研修に取り入れよ)
- Use augmented and virtual reality (AR-オーグメンティッド・リアリティ、VR -バーチャル・リアリティを使え)
- Build with continuous learning (継続的学習を取り入れよ)
- Incorporate growth coaching (社内コーチングを取り入れよ)
- Use employee content (従業員によるコンテンツ作りに手を貸せ)
- Integrate learning daily (ラーニング・ダイアリーを統合せよ)
- Increased focus on Gen-Z (Z世代に重きを置け)
- Spotlight on remote learning (リモートラーニングにスポットライトをあてよ)
- Utilize data-driven training (データに基づく研修を活かせ)
この中で、geofencingというのは聞き慣れない言葉ではないでしょうか。これは、
uses a GPS type of function and a cell phone to identify when a person is in a particular area, then a business can send that individual alerts or information.
GPSやスマホの位置情報からどのエリアにいるのかを特定し、それに応じて通知や情報を送る
というものです。一例として、マネージャーが工場に足を踏み入れたときには、安全管理の研修に関する情報を送るというのが紹介されています。確かにこれならば、ニーズに合わせて研修への参加意欲をかき立てられそうです。
Zoomミーティングの出欠を自動でチェックできるが…
では、ZoomとContinuの連携を見てみましょう。
When connecting Zoom and Continu, you can: Seamlessly create Meetings and Webinars to train and engage your learners. Automatically track attendance of your virtual training, 1:1s and webinars
ZoomとContinuを連携することで、ContinuからZoomミーティングやZoomウェビナーを作成することができ、学習者のエンゲージメントを高めることができます。1対1のセッションでもウェビナーでも、自動的に出欠を確認できます。
上述のgeofencingもこの自動出欠確認も便利といえば便利です。ただ、行き過ぎると監視されているような気分にならないか心配です。Zoom自体も、「アテンション・トラッキング」と呼ばれる受講者の管理機能は削除したはず。効率的な学習と、受講者の自立とは、バランスをとるのが難しい点でしょう。
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