Zoomの連携サービスを紹介します。第143回はZoomとRemind (リマインド)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

シンプルなLMS、Remind

この連載ではこれまで様々なラーニング・マネジメント・システム(LMS)を紹介してきました。その多くは自社製品を紹介するのに、「高機能(feature-rich)」、「スマート(smart)」、「強力な(powerful)」などの言葉を使っています。

一方、今回紹介するRemindは、「シンプル (Simple to use)」が売りです。これはこれでアリ。複雑で機能を使い切れないよりも、分かりやすく、使いやすいものを求める人たちは一定数いるからです。

ホームページを見てみましょう。”Reach students and parents where they are” (どんな場所にいる生徒と保護者にでも情報を届ける)と言うキャッチコピーの下、

Simple to use: If your community can text, they can use Remind.

もしあなたの生徒がテキストメッセージを使えるのであれば、Remindを使うことができます

とのこと。たとえば、パソコンを持っている家庭が少ない地域などで活躍しそうです。

使い方のサポートも充実

Remindののもう一つの特徴が、「使い方に関するサポート」があること。これも、上述の機能としてのシンプルさに加え、Remindを使いやすくしている要素でしょう。

An active professional learning network, educator-tested tips, and exclusive opportunities to win swag—the RCE program includes all these and more.

RCEプログラムにより、プロフェッショナル教育者のネットワーク、検証された教育方法のコツ、特典をゲットするチャンスなどが一気に実現できます。

RCEというのは、”Remind Connected Educators” (リマインド認定教育者)のことで、Remindを利用しているプロ教育者のネットワークを指します。ちなみにfacebook上にあるコミュニティを見ると、4,366人が登録済みなので、かなりアクティブな様子がうかがえます(限定グループなので、参加しないとその内容を見ることはできません)。

たとえば、Remindの使い方に関する質問があったらここで解決できそうですし、あるいは「新たにこんな使い方をしたらうまくいった」という情報共有もできそうです。

Zoom連携など進化を続ける

では、ZoomとRemindの連携を見てみましょう。

Remind’s integration with Zoom allows you to start a Zoom meeting directly in Remind. Additionally, you can easily browse your scheduled meetings and share a link quickly with the participants in your class!

Zoomとの連携により、Remindプラットフォームから簡単にZoomミーティングを起動できます。将来のZoomミーティングのスケジュールを簡単に閲覧したり、参加のためのリンクをクラスに共有することもできます。

Remindの創業はコロナ禍の前なので、必ずしもリモート授業を念頭においたものではなかったでしょう。そこから進化してZoomに対応しているところに、Remindの教育へのホンキ度合いを見て取ることができます。ちなみに、進化という観点では、Remindは新たに「Remind Coaching」というブランドでコーチングのプラットフォームも提供をはじめました。これからも要注目です。

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