Zoomの連携サービスを紹介します。第133回はZoomとTddle (トドル)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい。
カリキュラム設計のためのLMS
この連載ではこれまで様々なラーニング・マネジメント・システム (LMS)を紹介してきました。ただ、その主な機能はコミュニケーションであったように思います。授業という先生と生徒のコミュニケーションはもちろん、「第125回 ZoomとParentLocker連携でモンスターペアレントに負けない学校作り」で紹介した先生と保護者のコミュニケーション、「第123回 ZoomとSkilljar連携で顧客教育を充実」で紹介した企業とお客様のコミュニケーションなど。
一方で、LMSというのはもっと広い概念で、カリキュラム設計まで担うことができるのではないか?そんな問題意識をお持ちの方にチェックしていただきたいのがToddleです。なお、Toddleは学校教育向けなので、大人の教育、たとえばビジネスパーソン向けの研修に携わっている方には、そのまま参考になるものではないかもしれません。あるいは、学校教育の中でも国際バカロレア(IB)の分野なので、従来型の学校教育の先生にもそのまま役立つかどうかは分かりません。
しかし、カリキュラム設計のキモが「コラボレーション」、つまり他の先生や生徒といっしょに作り上げる、と聞くと興味を持たれる人もいるでしょう。
同僚とのコラボレーションがキモ
ホームページを見てみましょう。
Develop a coherent view of your class’s yearly learning journey. Make your yearly plan come alive and track curriculum coverage across ATLs, Scope & Sequence, and Concepts instantaneously.
あなたのクラスの「ラーニングジャーニー」にまとまりを持たせる。ATL、「学習範囲と順序」、「概念」の要件を満たす、イキイキとした年間計画を簡単に立案
ということで、国際バカロレアによって定められた要件を満たすカリキュラム作りが簡単にできるとのこと。
Collaborate in real-time, just like on Google Docs. Give comments and assign tasks to your colleagues as you work together to foster inquiry in your classrooms
まるでGoogle Docsのようにリアルタイムでコラボレーションできます。同僚の成果物にコメントしたり、仕事をお願いすることで、あなたのクラスの知識探求をいっしょに育んでいけます
と、同僚とのコラボレーションが強調されています。
ワンクリックでZoomミーティングを起動
では、ZoomとToddleの連携を見てみましょう。
with the Zoom integration, you will be able to create virtual meetings for your class with a click of a button from within your Toddle classroom.
Zoomとの連携により、Toddleプラットフォームよりボタンのクリックひとつでバーチャルミーティングによる授業を起動できます。
とのこと。ただ、上述のコラボレーションを考えると、Zoomミーティングが本当に必要な分野は同僚との会話のような気もします。もちろん、Google Docsの用にリアルタイムでの文字によるコミュニケーションもいいのですが、時には会話を交わすことでアイデアが広がるのではないでしょうか。
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