Zoomの連携サービスを紹介します。第125回はZoomとParentLocker (ペアレンツロッカー)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

現実はたいへんな学校運営

世界中で大ヒットの物語ハリー・ポッターの魅力はいろいろありますが、中でも魔法学校ホグワーツでの生活がイキイキと描かれているところは共感を集めたのではないでしょうか。ラグビーをモデルにした架空のスポーツ、クィディッチや、様々な授業。そして寮生活…。

ただ、冷静に考えるとけっこうむちゃくちゃなところはありました。たとえば、ハリーに与えられる罰則。「悪いことはもうしません」のような書き取りをやらされるだけでも、幼児虐待の疑いがあります。ましてやそれが手の傷になって現れるなんて、本当の生活で起こったら、間違いなく裁判沙汰です。まあ、ハリーの場合は信頼できる保護者がいなかったので、ホグワーツの先生方はモンスター・ペアレントには悩まされなかったのですが。

実際の世界でも学校運営はたいへんで、純粋に「生徒を教える」こと以外にも様々な業務に忙殺されている先生もいるのが今の時代でしょう。そんな先生への救いになるかもしれないのが今回紹介する学校用LMS、ParentLockerです。

学校運営の統合プラットフォームParentLocker

では、ホームページを見てみましょう。”One integrated platform for all your school management needs “ (学校運営のあらゆるニーズに対応する統合プラットフォーム)というキャッチフレーズで、下記の機能が提供されています。

  • Report Cards & Progress Reports
  • School Information System (SIS)
  • Parent-Teacher Conference Scheduling Module
  • Admission & Enrollment
  • Learning Management System
  • Online Gradebook

この中からOnline Gradebookを見てみましょう。Gradeですから、学校の成績を管理するサービスになります。

The online Teacher Gradebook allows teachers to input student work, assignments and exams.

オンラインTeacher Gradebookにより、先生は生徒の宿題やテスト結果などを入力することができます

学校のテストというと、先生が赤ペンで○や×をつけるイメージです。その記録は当然保管しておくのでしょうが、手作業だと集計がたいへん。そうすると学期末になって通知表をつけるとき、印象に頼ってしまうことにもつながるのではないでしょうか。

でも、ParentLockerを使ってしっかりと集計していれば、テストの平均点が○点だから、通知表がこうなった、と明確になります。そしてこのような透明性が高い評価は、モンスター・ペアレントに立ち向かうとき先生にとって大きな武器になるでしょう。

Zoomミーティングで生徒指導

では、ZoomとParentLockerの連携を見てみましょう。

The ParentLocker Zoom App enables teachers to schedule Zoom meetings for their students directly through ParentLocker. Students will receive email reminders, and be able to see their Zoom schedules, from all their teachers, directly through ParentLocker.

ParentLockerとZoomとの統合で、先生方は生徒とのZoomミーティングをParentLockerからすぐにスケジュールできます。生徒はリマインダーのeメールを受け取ったり、自分でZoomのスケジュールを確認して先生とのミーティングに備えることができます。

とのことで、先生と生徒とのやりとりに使えるとのことです。

上述のGradingはもちろん重要ですが、どうしても「事後的」になります。それよりも、事前のアクションで性との悩みを聞いたり指導する方がより学習効果を高めるのはいうまでもありません。

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