Zoomの連携サービスを紹介します。第132回はZoomとITYUG GvirtualClassroomとの連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

好調Zoomを支える「使いやすさ」

2020年12月1日付の日経新聞で、Zoomの業績が好調との報道がされました。いわく、

2020年8~10月期決算は、売上高が前年同期比4.7倍の7億7719万ドル、純利益は90倍の1億9844万ドルだった。

とのこと。ちなみに、新興IT企業で同じようなコミュニケーションソフトを提供しているSlackは業績が厳しく、セールスフォース・ドットコムに買収されるのではないかという憶測も広がっています。栄枯盛衰の激しさを感じます。

Zoomに戻ると、その人気の秘密は他のサービスとの連携で、「エコシステム」とでも言うべき仕組みを作っていることは、プレゼンテーション・カレッジ代表の木田知廣がブログ「Zoom連携サービスまとめ4 Zoomエコシステムに見る米国経済の強さ」で示唆したとおり。日経新聞でも、

10月から順次始めた、ズーム上で他社のサービスを利用できるようにする仕組み。ファイル共有の「ドロップボックス」やデジタル付箋の「Mural」などを連携させて使えるようになる。個人や中小企業が手軽にオンラインイベントを開ける「オンズーム」というサービスの準備も進める。

と報じられています。

そしてもう一つ忘れてはならないのが、使い勝手の良さ。競合他社のシスコWebExやMicrosoft Teams、そしてGoogle Meetなどと比べると、直感的に分かりやすいユーザーインターフェースと便利な機能が頭1つ抜けています。

ただ、そうするとこう考える企業も出てくるのではないでしょうか?

Zoomを真似たサービスを、Zoomよりも安い価格で提供すれば、お客様は買ってくれるのでは?

と。今回紹介するITYUG GvirtualClassroomの背景には、ひょっとしたらこのような考え方があるのかもしれません。

Zoom同等サービスをより安く使えたら?

では、ホームページを見てみましょう。

A Virtual Classroom For Students And Teachers, And A Virtual Meeting Space For The Rest

仮想クラスルームを生徒と先生に、そして仮想ミーティングをその他の人に

と、このサービスの利用範囲が広いことが謳われています。

注目すべきは、GVirtualClassroomとZoom連携の説明のところ。

Do not worry if you have already paid a heavy subscription fee to Zoom. You can integrate that on to our GVirtual classroom platform so you can extract benefits of both the tools

すでにZoomに多額の支払いを設定しているとしても心配ご無用。その支払いをGvirtual classroomに統合して、両方のシステムの恩恵を受けることができます

具体的にどのように鳴釜では書いていませんが、なんとも魅力的なオファーです。

Zoomの有料プランは月2,000円程度とそれなりのいい金額。とくに、大企業や学校などでZoomユーザーがたくさんいるときなどは、「お金がかかりすぎ」と感じる人もいるでしょう。とくに学校の場合は、同じ時間帯に同時並行でクラスが進んでいくという特性があります。理屈としては、先生の分だけ(クラスの数の分だけ)Zoomアカウントが必要で、その負担は小さくないと考えられます。

GVirtualClassroomでZoomを代替?

では、ZoomとGVirtualClassroomの連携を見てみましょう。

We at Ityug believe in healthy competition, and we built our GVirtual Classroom application to compete with the best of our competitors by enabling and enriching it with tools to face the new normal.

私たちItyug社は、健全な競争を信じています。したがって、私たちのサービスGVirtualClassroomも、競合を上回る機能とサービスを盛り込み、ニューノーマル時代に対応できるように設計しました

考えてみれば、Zoom創業者のEric Yuan氏も、もともとはシスコでWebExに携わるエンジニアでした。それが、よりよいサービスを指向して独立したわけですから、歴史が繰り返されるような印象を受けます。

ScreenClip

前ページ
第131回 ZoomとPodia連携で動画コンテンツ販売を読む
次ページ
第133回 ZoomとToddle連携でカリキュラム設計を効率化を読む
 
  Zoom講座のページに戻る  

お問い合わせ下さい

シンメトリー・ジャパン問合せ窓口

記事には書ききれなかった様々なノウハウをご紹介することができます。ご要望・ご質問をお問い合わせページよりご連絡ください。