Zoomの連携サービスを紹介します。第39回はZoomとPagerDuty(ページャーデューティー)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

ITエンジニアの悪夢、トラブル対応

ITエンジニアにとって、イヤなものと言えばなんと言ってもトラブル。製品出荷前のバグ(不具合)ならともかく、お客様にシステムを納品してからのトラブルは冷や汗ものです。たとえば、2020年初頭から、無印良品のITシステムでトラブルが起こったのは有名な話。EC(ショッピングサイト)だけでなく、実店舗の受発注システムにも影響が出たそうです。復旧まで半月近くかかり、その間の損失を考えるときが遠くなります。まさにITエンジニアにとっては悪夢のような話でしょう。

とはいえ、複雑さを増している現代のITシステムにおいて、「トラブルゼロ」は望むべくもないところ。だとしたら、トラブルはあるという前提で、即応体制を整えるべきという発送になります。最悪なのは、トラブルが起こってもきづかづに放置されてしまうこと。一刻も早く対応すれば、それだけダメージが少なくなる、この発想がPagerDuty創業のいきさつです。

インシデント管理プラットフォームPagerDuty

PagerDutyは、「インシデント」と呼ばれるITシステムのトラブルを監視するソフトです。インシデントを検知したら、即座に担当者に連絡を発報します。とはいえ、担当者も人間ですからお休みの場合もあります。その時は、「エスカレーション」と言いますが、その担当者の上位者に自動的に連絡がいきます。このような万全の監視体制で、インシデントへの早期対応を可能にします。

実際にホームページで見てみましょう。

Our real-time operations platform ensures less downtime and fewer outages, meaning happier customers and more productive teams.

私たちのリアルタイムオペレーションプラットフォームにより、ダウンタイム(システムが死んでいる時間)とを削減できます。お客様もハッピーですし、御社のチームの生産性も上がります。

とのこと。日本でも、ミクシィやスマートニュース、などの名だたるIT企業が使っていると言われています。

ちなみに、社名の由来ですが、Pagerは昔懐かしのポケベルを意味します。昔のITエンジニアは当番制でポケベルを持たされて、インシデントの時はそのポケベルに第一報が来る、という状態だったのでしょう。これを今に引き継いでいるというわけです。

インシデントの初動としてのZoomミーティング

では、ZoomとPagerDutyの連携を見てみましょう。

The PagerDuty chat app for Zoom allows you to create and receive PagerDuty incidents directly from your Zoom Chat channels.

PagerDutyのZoom対応チャットアプリはインシデントのレポートをZoomチャットチャンネルに送ります。

つまり、Zoomのチャット経由でインシデントの第一報を受け取ったITエンジニアが、関係者向けにZoomミーティングを行う、という使い方が想定されているのでしょう。最近のコロナウィルスの騒動においては、エンジニアといえども、お客様のサイトに直接行くのははばかられます。その際、初動としてZoomミーティングを使うのは、きわめて理にかなっていると思いました。

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