Zoomの連携サービスを紹介します。第165回はZoomとWordcraft (ワードクラフト)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

進化している英語学習環境

英語の勉強で昔使っていた単語帳が進化していることはご存じでしょうか?スマホのアプリがそれで、単語を覚えながら発音もマスターできます。というか、発音があるからこそ単語が暗記できるという感じでしょうか。

この単語帳に限らず、ITの進化によって英語学習環境は飛躍的に便利になっています。昔で言えば、ラジオ英会話で一生懸命リスニングの勉強をしていたわけですが、それがテープレコーダーに置き換わり、いまでは動画セミナーで簡単にネイティブの発音を知ることができます。あるいは、スカイプやzoomを使ったオンライン英会話が流行っているのはご存じのとおり。

一方で、昔ながらの英語学習法も悪くはないと思わせてくれるのが、今回紹介するWordcraftでのゲームによる単語学習です。

ゲームで単語力を一気に上げる

では、ホームページを見てみましょう。

Studies have shonw that morphemes supercharge vocabulary, thus enhancing literacy and reading comprehension.  Wordcraft makes morphemes fun, addictive easy to acuire.

見慣れないmorphemesという単語が出てきたので、ここから解説しましょう。「異文化言語習得論」のサイトによると、morphemesは日本語で言うと「形態素」で、「単語の中の最も小さい意味的なまとまり」を指すそうです。たとえば、”fireman” (消防士)だったら、”fire”と”man”という形態素に分かれます。あるいは、”runner” (ランナー)は、”run”という同士と、「それをする人」を表す”er”という形態素に分かれるというわけです。これが分かってくると、単語学習の効率が上がるのでしょう。

“fireman”にならうならば、”fisherman”だったら漁師、”chairman”だったら議長と想像がつきます。同様に”er”をつけて動詞を名詞化できることが分かれば、”pitch”→”pitcher” (投手)、”catch”→”catcher”(捕手)がピンとくることになります。

では、先ほどの説明をZoomを使うという前提で翻訳してみましょう。

研究によると、morphemesは語彙力を一気にアップさせる。結果として、識字力と読解力が上がる。Wordcraftは、morphemesを中毒になるくらい楽しくします。

となります。実はこの「楽しく」というところがポイントで、morphemesを意識したゲームがWordcraftの手法です。具体的に見てみましょう。

A behicle with three wheels (車輪が3つある乗り物なんだ?)

という質問の答えは”tricycle”(三輪車)。その直後に、

A behicle with two wheels (では、車輪が2つの乗り物は?)

という質問が出てきて、答えは当然”bicycle” (自転車)。このように、形態素で関連する単語が学べるのです。

Zoomの投票を自動生成

では、ZoomとWordcraftの連携を見てみましょう。

Looking for an easy way to capture your students attention?  The Zoom Wordcraft app give teachers the ability to easily and quickly host an interactive class.  Choose from a multitude of vocabulary and reading games, and the Zoom Wordcraft app will automatically create an interactive Zoom poll for students.

生徒の注意を引きつけるための簡単な保々をお探しですか?ZoomとWordcraftの連携で、簡単に双方向のクラスができます。語彙力と読解のゲームから、お好きなものを選んで下さい。すると自動的にZoomの投票機能によるゲームが作成されます。

Zoomの投票機能は、事前に設問と選択肢を用意しておく必要があり、小回りよく使うのには若干向いていません。でも、このようなアプリで投票を自動生成してくれるとしたら、クラスルームでも使ってみたくなります。

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