Zoomの連携サービスを紹介します。第98回はZoomとUdentity (ユーデンティティ)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

大学にとっても痛いオープンキャンパスの停止

今年の受験はたいへんらしいですね。大学共通テストが始まり、英語の配点が大きく変わるというのは「第90回 ZoomとMy Writing Coachでロジカルライティング」でもお伝えしたとおり。それだけでなく、コロナウィルスのせいで、受験会場がどうなるかどうかも不確定です。一応、特例追試験が二月にもあるみたいですが、どうなることやら。

しかも、志望大学を決めるのが、また難しいのだとか。オープンキャンパスなどの行事がコロナウィルスの影響でほぼストップ。もちろん、将来やりたい仕事が明確に決まっている高校生はいいんです。でも、大半の学生はそんなことはないでしょう。そうすると、普通はオープンキャンパスを手がかりに志望校を決めるのですが、そうもいかないとなると、なかなか難しいところ。

そして、その難しさは実は大学側も感じているのだとか。というのは、学校だってビジネスという側面がありますから、入学する学生数を確保しなければなりません。しかも、誰でも彼でもいいから入学させればいいというわけではありません。長期的に見れば優秀な学生を輩出して、ブランドを高めないとこの先生き残っていくことは難しくなってしまうかもしれません。従って、オープンキャンパスというのは、大学側にとっては実はいい高校生をリクルーティングするチャンスなんだとか。これが開催できないのは、大学側にとっても痛いということが分かります。

これを乗り越えるのが、Udentityの存在意義です。

大学合同説明会プラットフォームUdentity

ホームページを見てみましょう。

Udentity has developed it’s own Virtual Fair platform, fully focused on international education and designed to replicate all the features that institutions enjoy at traditional fairs, but online.

Udentityは自社独自のバーチャル・フェアープラットフォームを提供しています。従来型のフェアーをオンラインで実施するためのあらゆる機能があり、海外にもリーチを広げることができます。

上述のオープンキャンパスを、オンラインで共同開催するイメージなのでしょう。たとえば、9月19日から20日にかけて開催された「AUCA Virtual College Fair」には、40の大学が出展し、4,631人の参加者が集まったそうです。

ちなみにこのイベント、オンラインの良さが存分に活かされています。それは、海外、つまりアメリカ国外の学生にアピールするということ。これまでであれば、おそらくは海外留学の業者などを通してしかリーチできなかったのが、オンラインならば大学が直接海外の学生とコンタクトすることができます。実際に、上述のイベントの「AUCA」は、American University’s China Associationの省略で、中国の学生をターゲットにしたイベントということが分かります。

Zoom連携で個別相談も可能

では、UdentityとZoomの連携を見てみましょう。

Connect, engage and track prospective students with Udentity’s livestream platform.

Udentityのライブストリームプラットフォームで、学生とコンタクトをとり、気に入ってもらい、入学まで動向を追跡できます

というメリットが紹介された上で、

Zoom integration allows our users to create events seamlessly and distribute Zoom links via Udentity’s platform notification channels subsequently.

Zoomとの連携によって、UdentityのプラットフォームからZoomミーティングを作成し、参加者に連絡することができます。

とのこと。たとえば、オープンキャンパス形式のフェアーで最初のコンタクトをとり、その後個別の相談はZoomで、などのような使い方がされるのでしょう。

ScreenClip

前ページ
第97回 ZoomとHomemuse連携で自宅で音楽レッスンを読む
次ページ
第99回 ZoomとTobalie連携でペットに幸せをを読む
 
  Zoom講習のページに戻る  

お問い合わせ下さい

シンメトリー・ジャパン問合せ窓口

記事には書ききれなかった様々なノウハウをご紹介することができます。ご要望・ご質問をお問い合わせページよりご連絡ください。