Zoomの連携サービスを紹介します。第90回はZoomとMy Writing Coach (マイライティングコーチ)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

使える英語のためにはライティングとロジカルシンキング

英語のリスニングの重要性がますます増しています。2020年から始まる大学受験のための共通テストでは、従来4:1だった筆記とリスニングの配点を1:1にまで上げています。小学校でも英語必修化が始まりますし、いよいよ「使える」英語の時代到来か、という雰囲気です。

ただ、実際のところは、リスニング以上に重要なスキルがあるのではないでしょうか。それがライティング。自身の思考をしっかりとした英語の文章で表現できることこそが、ほんとうの意味での「使える」英語なんだと思います。

もちろん、リスニングの重要性を否定するものではありません。とくに、若年層からネイティブの英語になれるというのは賛成です。しかし、それ「だけ」が重要視されライティングがなおざりにされてしまうのではないかと懸念します。

しかも、日本人の多くは英文ライティングが苦手です。というか、ビジネスの現場ですら自身の考えをまとめてまともな文章に落とし込むという訓練を、多くのビジネスパーソンは受けていません。結果として、上司への報告でもわけの分からない話し方をする部下がいたり、部下の指示でも抜けモレがある話し方をする上司がいるわけです。これを解決するには、実はモノゴトを筋道立てて考え、明確な主張と根拠にする技術、すなわちロジカルシンキングが必要なのですが、日本人の多くが苦手な分野です。

これを解決する可能性があるのが、今回紹介するMy Writing Coachです。

ホンモノのライティングを指導するMy Writing Coach

では、ホームページを見てみましょう。

Achieving Results Through Better Writing (よりよいライティングスキルで結果を出す)

というキャッチコピーの下、

  • We train participants to write strategically (受講者に戦略的なライティングをコーチします)
  • We train participants to write clearly (受講者が明確に(クリアに)かけるようにコーチします)
  • We train participants to write authentically (受講者に信頼されるライティングをコーチします)

というサービスを提供しています。

このようなスタンスが指示されているのでしょう、My Writing Coachは法人にもサービスを提供していて、その企業一覧を見るとアクサ、シティグループ、HSBCなどをはじめとした名だたる企業が名を連ねています。

ちなみに、My Writing Coachの本社は香港。従って、アジア人向けのサービスにも経験豊富ですから、日本人がライティングのブラッシュアップに使うのはもってこいではないでしょうか。

Zoomコーチングでロジカル・ライティングも身につく?

一方で、My Writing Coachのサービス、受講者のファーストステップは集合教育で提供していたようです。ということで、コロナウィルスの影響は大きく受けていそう。だからこそ、Zoomとの連携は重要でしょう。

Our app is integrated with Zoom to streamline remote learning. Teachers can link their Zoom accounts to schedule new meetings directly from My Writing Coach.

リモート学習をやりやすくするために、私たちのアプリはZoomと連携できます。My Writing Coachの講師陣は、自身の授業を簡単にZoomアカウントに登録できます。

おそらくは、集合教育というよりも、コーチングセッションを意識したものと思われます。つまり、実際に生徒が書いた文書を添削するのをZoom上でできるということでしょう。冒頭にも書きましたが、ライティングの力を高めるにはロジカルシンキングが必要。コーチに指導されながら、気づけばロジカル・ライティングができている、そんなことも夢ではありません。

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