Zoomの連携サービスを紹介します。第60回はZoomとe2grow (イートゥーグロー)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

人材開発に組み込まれるZoom

Zoomが教育的な分野で使われているのはご存じのとおり。個人の能力開発という側面からは、第35回 ZoomとChronusを連携してメンター活用があります。一方、組織面からも、第1回 LTI ProによるLMSとの接続で見たとおり、LMS (Learning Management System)との連携がされますし、より広くは第16回 Zoomと人事管理プラットフォームRipplingを連携で見たとおり、人事管理システムとも連携されます。

これをよりダイレクトに従業員の行動変容という観点から見ようというのが、今回紹介するe2growの基本ポリシーです。研修にせよセミナーにせよ、実施することそのものは目的ではありません。むしろ大事なのは、その研修やセミナーを受講した人の行動が変わること。昨日までできなかった部下のモチベーションアップができるようになる、あるいは漠然としていた企画業務の全体像がわかり、より説得力のある企画が立てられるようになる、このような変化こそが教育の目的です。

そして、e2growの注目すべき点は、その「強み中心のアプローチ」。「研修によって人の行動を変える」というとき、ついつい弱みに注目して、ネガティブなところを改善しようとなりがちです。しかし、最近の人材マネジメント会の研究成果からは、強みを伸ばすアプローチの方が成果が上がると言われています。

統合行動変容プラットフォームe2grow

では、e2growの説明をホームページから見てみましょう。

What we do is efficiently instil new mindset and new routines in individuals, teams and organizations. We change the way your managers inspire people, how they make them feel, how they develop them, and how they communicate with them and amongst each other. In the analogue and digital world.

私たちが手伝うのは、新しいマインドセットとルーチン(行動様式)を個人に、チームに、そして組織全体に埋め込むことです。私たちは、御社の管理職が部下を鼓舞するやり方を変えます。結果として部下の感じ方が変わり、その能力開発が変わってきます。アナログにもデジタルにも、お互いのコミュニケーションのやり方を変えるのです。

という説明に続いて、上述の強み中心のアプローチの説明があります。

Strengths philosophy is the premise from which we operate: we don’t fix weaknesses, rather we manage them and grow on strengths.

強み中心のアプローチがわれわれのベースです。弱みを改善しようとは思いません。むしろ、弱みはうまく管理して、強みを発揮させるのです。

とのこと。

具体的には、

  • コーチング
  • お互いのポジティブフィードバック
  • チーム構成
  • コーチ育成

などを統合的に管理できるのです。

Zoomによるコーチングも簡単起動

では、Zoomとe2growの連携を見てみましょう。

Integrate Zoom sessions right into your e2grow change programs (e.g. High Performing Team program). Easily create remote individual and team coaching sessions, use reminders for higher attendance and automated tracking for reporting.

Zoomセッションをe2growの変革プログラム(好業績チームプログラム)に統合します。リモート環境でも個人やチームのセッションを簡単に実現します。リマインダーによって出席率を上げ、自動追跡によってレポートを生成します。

たしかに、コロナウィルスの影響でコーチングなどは対面でやりにくくなっています。e2growのプラットフォームから、Zoomによるコーチングセッションなどを簡単に起動できるのであれば、かなり便利でしょう。

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