Zoomのウェブ連携サービス35 ZoomとChronusを連携してメンター活用

Zoomの連携サービスを紹介します。第35回はZoomとChronus(クロノス)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何？」という方は、第1回をご覧下さい。

組織の強さを生み出すメンター制度

「メンター」という言葉をご存じでしょうか？日本語にぴったりの訳はないのですが、「先輩」の様なニュアンスでしょうか。上司－部下の関係があるわけではないのですが、ビジネスの様々な側面でアドバイスをくれる頼れる存在です。ちなみに、メンターからアドバイスをもらう立場の人は「メンティー」と呼ばれます。メンターとメンティーは契約関係にあるわけではありません、相互の信頼で成り立つ関係性です。

企業の中には、社内にメンター制度を設けて、公式なメンターとメンティーの関係性を作っているところもあります。ビジネスが複雑になった現代社会、メンティーの精神面のケアとビジネス面の成果アップを狙ったものです。しかも、実はメンターの方にもメリットはあると言われています。単純に誰かの役に立っているというのは気持ちのいいものですし、メンティーの手本となるべく自身の言動に磨きをかける効果もあります。組織的に見ても、上司と部下という縦の関係、動機という横の関係に加えて「斜めの関係」ができることは、情報の流通を促進させ、強い組織の基礎になりそうです。

これをソフトウェアの側面からサポートするのがChronusです。

メンター支援プラットフォームChronus

社内に公式なメンター制度を作ろうとしても、様々な壁があります。誰と誰をマッチングさせるのか、その後のメンタリングがうまくいってるかをどうチェックするのか…。Chronusを導入すれば、これを一気に解決できるとのこと。HPの説明を見てみましょう。

Every day, we’re making mentoring easier, more productive, and impactful. Our unique industry-leading software enables more successful mentoring program outcomes, translating into strategic value for your organization.

私たちはメンタリングが簡単に、もっと効率的に、インパクトがあるように毎日力を尽くしています。私たちの業界を代表とするソフトウェアは、メンタリングプログラムの成果を高め、戦略的な価値を高めます。

その中でもとくに面白いと思ったのが、「MatchIQ」という機能。これは、

Quickly scores mentee/mentor matches to enable a successful mentoring relationship.

メンターとメンティーのマッチングスコアをつけて、メンタリングの関係を成功に導きます

メンターとメンティーの関係は信頼で成り立っているだけに、相性というのは重要でしょう。大企業の中で、このベストマッチを探るのに、人間の力だけでは限界があるでしょう。これを、様々なデータを活用してレコメンデーションを出してくれるのは大きなメリットだと感じました。

Zoomで離れた場所のメンターともミーティング

では、ZoomとChronusの連携アプリを見てみましょう。

With Zoom Meetings, mentoring sessions take place in real-time no matter where the mentor and mentee are located.

Zoomミーティングによって、たとえメンターとメンティーが離れた場所にいたとしてもリアルタイムのセッションを実現できます。

たとえば、上述のMatchIQを使って相性的にベストマッチのメンターを見つけられたとしましょう。仮にその二人の勤務地が離れていたとしたら、実際に会うのは難しいでしょう。しかし、Zoomならばこの問題を乗り越えて、簡単にメンタリングを実現できます。

もっとも、Chronusは、無理矢理Zoomを使うと言うことでもないようです。

When scheduling the meeting, users can select Zoom Meeting as an option for video conferencing.

(メンターとメンティーが)ミーティングをスケジュールするとき、ユーザーはZoomミーティングのオプションも選べる

ただ、コロナウィルスの影響がある最近ではZoomミーティングの方がメインになっているのかもしれません。