Zoomの連携サービスを紹介します。第59回はZoomとBIM360 (ビム スリーシックスティ)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

いまやすっかりデジタル化された製図作業

製図デスクってご存じでしょうか?

resto drafting table

こんな感じで、定規を使ってシャッシャッと大きな図面を仕上げていく姿は、「これぞプロ」っと言う感じでとてもかっこいいものでした。

時代は変わって、いまは製図作業もすべてシステム化。CAD (Computer Aided Design: コンピュータ設計支援、キャド)と呼ばれる専用ソフトがありとあらゆる分野で使われています。

Autodesk

やり直しも簡単ならば、図面から3Dの画像を自動生成してくれる機能もあって、圧倒的に便利です。加えて、データの受け渡しが簡単なところも魅力。昔の図面は、折りたたむわけにもいかないので丸めて製図ケースに入れて運ぶのがやっかいなものでした。

これ(↑)はちょっとオシャレですが、プラスチックのもっと実用的なものをいまでもときどき街中で見かけます。これがデジタル化の時代には、メールを送る感覚でさっと共有できるので便利なものです。

これは、製図作業が場所を選ばなくなったことを意味します。以前であれば製図デスクがなければそもそも仕事にすらならなかったわけですが、いまやパソコンさえあればどこからでも、そして、何人かが共同して製図作業に取りかかることができるのです。

統合製図情報共有プラットフォームBIM360

こんな流れから生まれたのがBIM 360です。BIMは「Building Information Modeling」を指しますが、要するに「共同して図面を作成すること」を意味します。いわばひとつの製図プロジェクトをみんなで完成するようなものです、プロジェクトチームの中にはBIMオペレーターやBIMマネージャーなどの役割があって、本当に一大プロジェクトという感じです。

ホームページからその機能を見てみましょう。

BIM 360 empowers those in the field to better anticipate and act, and those in the back office to optimize and manage all aspects of construction performance.

BIM360は、フィールドエンジニアからバックオフィスまで、設計のパフォーマンスをあげたいすべての人をエンパワーします。

より詳しくは、BIM360は下記のモジュールからなる統合製図情報共有プラットフォームです。

  • BIM 360 Docs
  • BIM 360 Design
  • BIM 360 Coordinate
  • BIM 360 Build
  • BIM 360 Layout
  • BIM 360 PlanBIM 360 Ops

製図プロジェクトの疑問点をZoomで解消

では、ZoomとBIM360の連携を見てみましょう。

BIM 360’s Meetings toolset makes meeting management effortless and gives users the ability to add a Zoom meeting directly in the meeting record.

BIM 360のミーティングツールセットにより、簡単にZoomミーティングを起動・管理できます

たとえば図面を制作する共同作業を行いながら、「このパートはどうしよう?」というのを話し合いたくなったとき、ワンクリックでZoomミーティングが起動できるのは便利です。これによって、本当に場所にとらわれないリモートワークが可能になるのでしょう。

ScreenClip

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