Zoomの連携サービスを紹介します。第58回はZoomとTutor Platform (チュータープラットフォーム)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい。
家庭教師だってZoom化できる
コロナウィルスの影響は様々な分野におよんでいます。典型的には教育。対目面での授業や講義が難しくなったいま、様々なZoom関連のサービスが生まれています。第1回で紹介したLTI ProによるLMSとの接続は高等教育における効率化を目指したものですし、第15回で紹介したZoomと語学学校プラットフォームLangLionを連携では語学学校のサービスがZoom化されていることを見ました。
そして、ここまで見逃していたのが、家庭教師。家庭教師という、「一人の先生がが一人の生徒を見る」というのは、従来効率という点では課題がありました。たとえば塾であれば、多くの生徒を一斉に教えることができますが、家庭教師の場合は先生の移動時間もばかになりません。これをZoom化するのは、学習環境をきわめて効率化するのではないでしょう。
このような観点で、家庭教師派遣のプラットフォームも欧米では一般的になりつつあるようです。たとえば、Clascityがまとめた「2020 Best Online Tutoring Platform Comparison」では様々なサービスが比較されています。この比較、値段が分かるのが面白いところで、たとえば1位にランキングされているSkooliは、1時間あたりの家庭教師料が49ドル(5,000円ぐらい)とかなり割高。そのうち25ドル(2,500円ぐらい)が家庭教師の取り分で、残りの2,500円はプラットフォームの取り分であるところまで明らかになっています。
家庭教師のプラットフォーム、Tutor Platform
では、今回紹介するTutor Platformを見てみましょう。まずはホームページの紹介からです。
Tutor Platform is designed to make non-formal teaching and learning more interactive, organized and enjoyable for everyone involved in these processes
Tutor Platformは、公教育以外の学習を、より双方向に、より組織化された、より楽しめる体験にするためにデザインされました
「公教育以外」というのは、英語で言うとnon-formalとなります。すなわち、国や地方自治体が提供する学校教育以外のあらゆる学習をサポートするのがこのTutor Platformの役割なのでしょう。この観点で、必ずしも上述の家庭教師に限らないと言えます。
この「より組織化された(more organized)」というところがTutor Platformのウリで、単に家庭教師と学習者をマッチングするだけでなく、
- Learning Management (学習履歴の管理)
- Content Authoring (コンテンツのzoom化)
- Mobile Assistant (モバイル講座のサポート)
- School Finance Management (家庭教師派遣元の金銭管理)
など、統合的なサービスを提供しているところが魅力です。
Zoomで家庭教師を簡単に実現
では、ZoomとTutor Platformの連携を見てみましょう。
With Zoom integration you will be able to automatically create meetings, handle single sign-on and distribute zoom links automatically via Tutor Platform notifications and mobile app.
Zoomとの連携により、Tutor Platformから自動的にZoomミーティングを作成し、そのリンクを送信することができます。
とのことで、Totur Platformを簡単にZoom化できるのがこの連携サービスのポイントです。さらに、
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