Zoomの連携サービスを紹介します。第36回はZoomとMailChimp(メールチンプ)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

古くて新しいメディア、メールマガジン

メールマガジンは、「古くて新しい」メディアです。そもそもが生まれたのが2000年頃でしょうか。インターネットの初期にできたメディアです。ところが、その後時代は一気にSNSに代わりました。mixi(ミクシィ)やfacebook、はたまたツイッターなどが大人気。その頃は、

このままメールマガジンって廃れていくんだろうなぁ

と思っていましたが、そんなことはありません。実は今でも人気の、というか定番のサービスです。

それには理由があって、メールマガジンは「内輪」の話をしやすいから。SNSは、どうしても情報がオープンになりがちです。実際、ツイッターで仲間内の楽しい話題として投稿したちょっと過激な言葉遣いが、第三者の目に触れて炎上してしまうこともあります。でも、メールマガジンならば、登録した人だけに送るので、そのようなリスクは低いモノです。いやだったら解約してくれればいいわけですからね。

一方で、メールマガジンを配信する側になると悩みがあります。さすがに自分のパソコンから送るわけにはいかないので、メール配信スタンドを使うのですが、いろいろあるサービスの中からどれがいいのだろう、と。中には、ひとつのメルマガに登録すると、後から後から広告を送りつけてくる悪質なところもありますからね。そんなのを使ってしまったら、お客様に迷惑をかけてしまいます。

このメルマガ配信スタンド、アメリカでは悩む必要がないかもしれなくて、なぜならば業界大手のMailChimpが定番だから。

米国では定番の高機能メルマガ配信スタンド

MailChimpの「Chimp」はチンパンジーの略称です。その名の通り、キャラクターはかわいいチンパンジー。ただ、そのかわいさと裏腹に、実は高機能なのが定番になったゆえんです。メールマガジンの発行は当然として、様々な「メールキャンペーン」をできるのが強みです。

メールキャンペーンというのは、お客様に自社の商品の案内メールを送ること。ただ、何でもかんでも送ればいいというわけではありません。それだとただの迷惑メール。お客様の過去の購入履歴を踏まえて、興味を持ってもらえそうな商品を案内するのがポイントです。これ、ショッピングメールごとに差があって、Amazonで買い物をした後に来るレコメンドのメールはいい感じだけど、別の某サイトから来るのは押し売り臭さがある、なんてことも言われています。

では、MailChimpのホームページを見てみましょう。

Email built to power your business.  Email averages a $52 ROI for every dollar spent.

eメールであなたのビジネスを加速する。eメールは、平均的に1ドルの投資に対して52ドルのリターンを生み出します。

後半はちょっと生々しい話です。要するに、MailChimpの有料プランを使ったとしても、メールマーケティングがうまくいけば52倍の売上につながって無駄にはなりませんよ、という売り文句ですね。なんだかアメリカっぽい宣伝です。

PDCAを回すためのZoomミーティング

では、ZoomとMailChimpの連携アプリを見てみましょう。

The Mailchimp chat app for Zoom allows you to receive notifications pertaining to campaign performance results in your Zoom Chat channels.

MailChimpチャットアプリのZoom連携により、キャンペーンのパフォーマンス結果のレポートを、Zoomのチャットチャンネルから受け取れます

上述のメールマーケティング、52倍の売上をもたらすと書いてありましたが、これは「自動」ではありません。むしろ試行錯誤が必要で、「このメールの文面だったら反応率が○%。だったら、別の文面の方が…」、「商品Aを買ってくれたお客様にメールを送ったら反応率が□%。だったら、商品Bを買ってくれたお客様にお勧めした方が…」のようにPDCAを繰り返す必要があります。

これを、Zoomのチャットで受け取れたらそれはやっぱり便利でしょう。おそらくは、結果を見ながら社内のマーケティング部門の人が、上記のような会話を交わすため、Zoomミーティングを行うのでしょう。

ScreenClip

 

今や欠かせないビジネスツールとなったメール。社内のやりとりもありますが、お客様ともタイムリーにつながれるのがうれしいところ。

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