Zoomのウェブ連携サービス183 ZoomとClassroom連携で他サービスとも連携アップ

Zoomの連携サービスを紹介します。第183回はZoomとClassroom (クラスルーム)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何？」という方は、第1回をご覧下さい。

比較が難しいLMS

この連載でもこれまで様々なラーニング・マネジメント・システム (LMS)を紹介してきました。これ、実際に企業や学校の導入担当者になったらたいへんそうです。あっちのLMSにはあんな機能、こっちのLMSにはこんな機能…と目移りしそう。だからこそeLearningIndustryのような比較サイトがあったり、「第170回 ZoomとSimpleVLE連携でLMS導入のハードルを下げる」で紹介したように、導入のためのコンサルティングサービスを充実させているわけです。

もう一つのアプローチとして、LMS自身が自社のサービスと他社を比較しているのを参考にする、というのがあります。これが充実しているのが今回紹介するClassroomです。

さまざまなLMSとの比較

では、ホームページを見てみましょう。

ClassroomAPP is the only classroom manager specifically designed for in-classroom use by teachers

ClassroomAPPは、先生がクラス内で使うことを目的に設計された唯一のソフトです

と言われてもピンときませんが、ページ内で下記のLMSと比較の表を見ると、違いが一目瞭然です。

• GoGuardian
• Netop
• LanSchool

具体的には、下記の項目での比較でClassroomは優位性があるとのこと。

• Launch within webpage (ウェブページからの起動)
• See student screens (先生が生徒の画面を見ることができる)
• Remote click student screen (先生が生徒の画面をクリックできる)
• Lock student on site (生徒がそのページにとどまるようにロックする)
• One-time force student screens (生徒を閲覧開始のページに固定する)
• Simple dashboard (シンプルなダッシュボード)
• Pull URLs from teacher history (URLの履歴の管理)

しかも、Classroomのメリットはこれだけではありません。実は、他のクラウドサービスとの連携が充実しているところも大きなメリットです。具体的には、下記のクラウドサービスとの連携がバッチリです。

• Google Classroom
• Clever
• Classlink
• IMS LTI
• IMS OneRoster
• Google Drive
• Office365 / Azure
• DropBox

学校の教育もZoom化する時代

では、ZoomとClassroomの連携を見てみましょう。

ClassroomAPP is the complete classroom manager for the modern digital classroom.  This application allows integration with Zoom, so you can create your meetings on the fly, and join your students right away.

ClassroomAPPは現代のデジタルクラスルームに対応したクラスマネジメントソフトです。Zoomとの連携によって、簡単にリモートクラスを設定できたり、生徒を招待することができます。

とのこと。Classroomのなり立ちを見ると、コロナ禍の前、対面での教室にデジタル環境を持ち込むところがスタートであったように見えます。しかし、今の時代は、リモートで授業を提供するためのプラットフォームに変わってきているとお見受けします。