Zoomの連携サービスを紹介します。第139回はZoomとClassting (クラスティング)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい。
ネットのダークサイド、ネットいじめ
「ネットいじめ」というのをご存じでしょうか?ネット上で誰か特定の人を対象に誹謗中傷するというものです。広くは世の中全体で行われていて、タレントの小芝風花さんが、匿名での書き込みで10年以上も精神的苦痛をこうむっていたとのことです。その後本人を特定して、訴訟も検討したのですが、最終的には示談となり315万4,000円を受け取ることになったとのこと。
小さい範囲でのネットいじめは、学校の中にあるそうです。クラスの中の誰かをターゲットに、ネット上で誹謗中傷をするのだとか。こちらはこちらで、「あの人たちがやっている」という想像がつくだけに精神的苦痛は相当なものでしょう。学校の悪口を書く掲示板なんてものまであるそうです。
こんな流れを阻止するのに役立つかもしれないのが今回紹介するClasstingです。
韓国発学校向けLMS、Classting
Classtingは、先生、生徒、保護者などが書き込みできるSNSです。単なるおしゃべりのためというよりも、学校行事の資料を投稿したりクラスのお知らせを伝達したりするのがメインの機能です。そしてネットいじめにつながる悪質な書き込みを申告・遮断する仕組みがあるのが特徴だとか。アジアを中心に全世界でユーザー数は500万人ともいわれ、その利便性とネットいじめへの有効性が検証された格好でしょうか。
ホームページで見てみましょう。
Classting dreams of a better school. We want a better education for our children. With voice of teachers, students and parents and our technlogy, we are creating a better learning environment for the next generation.
Classtingはよりよい学校を夢見ています。子供にはよりよい教育を。先生、生徒、そして保護者の声と私たちのテクノロジーで、次世代のためのよりよい学習環境を構築します。
とのこと。
ちなみに、Classtingが生まれたのは韓国。当連載の「第137回 ZoomとClassum連携から韓国LMS市場を読む」でも見たとおり、韓国は教育に力を入れている国として知られています。一方で、K-Popをはじめとする芸能界には深い闇があるともウワサされており、ネットいじめ対策も重要になっているのでしょう。
ネットいじめ対策だけでなく生徒のエンゲージメントを高める
では、ZoomとClasstingの連携を見てみましょう。
Connect your Zoom meetings to your class in just 1 minute and add real-time communication to your class to increase student engagement.
わずか1分でZoomミーティングと連携できます。これによってクラスのリアルタイムのコミュニケーションが可能になり、生徒のエンゲージメントが高まります。
上述のようなネットいじめ対策は当然として、生徒の学びを深める効果があるのでしょう。
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