Zoomの連携サービスを紹介します。第123回はZoomとPeoplegrove (ピープルグローブ)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

欧米では盛んな大学卒業生のネットワーク化

就職活動の一環として「OB訪問」なるものがありました。大学の先輩で、自身が就職を考えている企業で勤務している方を見つけて、話を聞きに行くというものです。人事部のオフィシャルな話とは別に本音の意見が聞けるというのがメリットです。

アメリカの就職活動にこのOB訪問という習慣があるかどうかは分かりませんが、それでも大学のネットワークを重要視しているのは間違いありません。Alumni(アラムナイ)と呼んでいますが、卒業生をネットワーク化することに、欧米の大学は多大な労力を払っています。もっとも、これは学生の就活のためだけではなく、大学自身のためでもあるのですが。というのは、欧米の代諾では運営のための費用をOBからの寄付金によっているところも多いから。アラムナイ組織の整備は、寄付金の額に直結するので、大学の栄枯盛衰を決めるという側面もあります。

この、アラムナイをしっかりと組織したいというところに、Peoplegroveの存在意義があります。

卒業生ネットワークのプラットフォームPeoplegrove

ホームページを見てみましょう。”Transform connections into opportunity” (コネクションを機会に変える)というキャッチフレーズの下、下記のサービスを提供しています。

We help institutions bring personalized, mentor-focused communities to students and alumni from enrollment to long after graduation.

私たちは、大学がパーソナライズされ、メンターを発掘する機会があるコミュニティをつくるのを手助けします。学生が入学したときから、卒業の後のアラムナイまでサポートします

とのこと。具体的には、下記4つの分野でサービスを提供しています。

この中から、アラムナイの成功を詳しく見ていきます。

Rather than ask alumni to give to us, we need to first think about what we give to them.

アラムナイにお願い事をするよりもまず、大学側がアラムナイにできることを考えます

そう、上述の寄付金をお願いするのでなく、まずはアラムナイに提供できる価値がないかを考えるというスタンスです。具体的には、Job Referralと呼ばれていますが、転職先の斡旋もしています。

OB訪問もZoomの時代?

では、ZoomとPeoplegroveの連携を見てみましょう。

Zoom Webinars for PeopleGrove allows PeopleGrove users who can create events to quickly and easily create Zoom Webinars.

PeoplegroveとZoomウェビナーの連携により、Peoplegroveユーザーは簡単にZoomウェビナーを設定できます

とのこと。コロナウィルスの影響で、仮にあるとしてもOB訪問やアラムナイの集まるイベントもオンライン化する流れでしょう。たとえば、Peoplegroveで気になる卒業生を見つけて、「この人と話がしたい」と簡単にzoomウェビナーを設定できたら、それは便利そうです。

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