コミュニティ構築の一環としてZoomを使うというのが、西川すぐる先生のご著書、「ラクラク学べるZOOMビジネス:最強のコミュニティ構築術」です。類書との違いに絞って書評をします。
Zoomを使ったコミュニティ構築の全体像
まずは、著者の西川先生のコミュニティ作りに関して。
現在私が作っているコミュニティーは20代前後の若者が集い、地域活性化に全員で協力し合えるというものです。
とのこと。ただ、コロナウィルスの影響で対面での会話が難しくなっていることからZoomを採り入れたのだそうです。その意味では、「ZOOMオンライン飲み会の教科書」で紹介された「オンラインサロンの人がオンライン飲み会をやる」というのとは対局と言ってもいいのかもしれません。
では、このコミュニティ作りの全体像ですが、
「ツイッターとインスタで認知を増やし、そこからコミュニティーへ導入」という流の間にZOOMを挟んでいます。
とのことです。もう少し具体的に言うと、
- ツイッターによる認知の獲得
- ツイキャス、インスタライブによる信頼の構築
によって、Zoomに誘導しているとのこと。数値的には、
私はZOOMへの導入の流れとして、インスタライブからの集客が8割となっており、毎週1回のZOOM交流会には30人以上の人が集まるようなイベントになってきました。
という成果をあげられているそうです。
Zoomはストレスなく語り合える場
では、Zoomのコミュニティ運営がどうなっているかを見ていきましょう。まずそのポリシーですが、Zoomによって「人がストレスなく語り合える場所作り」をすることが重要である、と。なぜならば、
私のように「仲間」という要素の強いコミュニティーの場合、そのような一方的な発信では深まりが増しませんし、突出した実績や元々の認知がないと、それをしたところで効果は半減です。
だからです。その上で、下記の6項目により、ストレスなく語り合える場を実現しているとのことです。
- 人数が多い場合は部屋分けを行う
- 音楽を必ず使用する
- サクラを準備する
- 相談元を作っておく
- ルールを作る
- 自分達がこのZOOMイベントをしている「意味」を伝える
この中から、4番目の「相談元を作っておく」が特にコミュニティ運営の参考になりました。いわく、
開始時に何かあれば個人のチャットに送ってもらうことを先に伝えておきましょう。「トイレに行きたい」「何かの質問」「用事で抜ける」など声に出さなくても意志を示せることを伝えてあげてくさい。すると安心して参加もできますし、主催者側は全体の雰囲気も掴みやすくなります。
とのことで、これもプライベートチャットがあるZoom奈良では実装できることだと感じました。
ZOOM後のコミュニティー作りの媒体
さらに本書の面白いところは、「ZOOM後のコミュニティー作りの媒体」についても触れられているところです。Zoomでのライブ体験で一体感を持った後、その一体感を持ち続けるための媒体です。
結論としては、一番のお勧めはfaceboookの限定グループとのこと。もっとも多くの人が慣れ親しんでいるというのがその理由です。他の選択肢としては、LINE@ (LINE公式アカウント)がありますが、
LINE@の場合、管理者と参加者の個人のやり取りになってしまうしまうため、コミュニティーの運営としては向いていません。
都のことです。
画像はアマゾンさんからお借りしました。
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