日向好太郎先生のご著書、「アフターコロナを勝ち抜く~YouTube集客×Zoomセミナー教科書」を、類書との違いに絞って書評します。
Youtubeで集客するコツはサムネイル
本書の類書との最大の違いは、もちろんyoutubeとZoomをかけ合わせているところです。
『YouTube集客×Zoomセミナー』とは、(中略)動画とリアルウェブセミナーをミックスして、少ない資金で、短い時間で、どこにいても、安定的な集客を継続的に行い、100万円以上の売上を作っていく仕組みのことです。
とのこと。この際、集客媒体としてyoutubeを使うのは、そのアクティブユーザー数の多さにあります。
SNS媒体ごとのアクティブユーザー数
Youtube | 6,300万人 |
インスタグラム | 3,300万人 |
ツイッター | 4,500万人 |
2,800万人 |
とyoutubeが突出しているので、これを使うのが効率的だとか。
そして、youtube集客は、下記の3ステップで実現できるとのこと。
- コンセプトを明確にする
- 動画の内容を決める
- 動画の編集と説明欄(概要)の作成
この中で、3番目の動画の編集と説明欄(概要)の作成について詳しく見てみましょう。ここでのポイントは、
編集で一番大切なのは、「サムネイル」画像に、動画を観たくなる「キャッチコピー」を入れることです。そうすることで、再生数が上がります。YouTubeの関連動画にあるサムネイルやキャチコピーに、反応することが多くなります。
という、やや意外なものでした。
ゼロからZoomセミナーで売上を上げる3ステップ
youtubeでの集客を踏まえ、ゼロからZoomセミナーで売上を上げる3ステップを見てみましょう。
ここで大事なのは、
「Zoomで見込み客を集客する秘訣」は、『相手の「悩み」を深いところで理解して、相手がその悩みを解決するために』、Zoomを使ってセミナーや勉強会、個別セッションを開催することです。
とのこと。これはある意味、「王道」とも言えるアプローチでしょう。その上で、
あなたが後で主体的に相手と連絡が取れるリスト(連絡先)を相手の了承を得て集めることです。
として、下記の方法論が紹介されています。
- ハウスリスト(自社、自分が所有する見込み客リスト)
- 自分(自社)の媒体(オウンドメディア、ブログ)
- 過去名刺交換したリスト
- リアルでお会いした人(上司、先輩、同僚、後輩、部下、取引先、株主、お客様、家族、友人、知人など)
- 無料ポータルサイト(セミナーズ、セミナー情報.comなど)
- Facebook(知人にタグ付けで拡散、イベントページでZoomセミナーを告知)
ただ、これに関しては、やや現実的ではないかと。そもそもがハウスリストを持っていないケースが大多数でしょうから、「ゼロから」売上をあげるのは、かなり難易度が高いと感じてしまいました。
顧客との距離感が近くなるZoomセミナー
さて、集客はともかくとして、実際にZoomセミナーを開催したとしましょう。ここで、面白い指摘があります。
Zoomセミナーでは、不思議なことに、講師と参加者(受講生)の距離が「リアル会場のセミナー」に参加するより圧倒的に近く感じるようになり、信頼関係が生まれやすくなり(以下略)
ついつい、Zoomのセミナーは、対面でのセミナーのだいたいであると感じてしまいます。つまり、「コロナウィルスの影響でセミナーができないので、Zoomでやります」という感じで。ところが、もし著者が指摘するように講師と受講者の距離が近くなるのであれば、大いに価値があることだと感じました。
そして、セミナーの具体的な中身は、下記の3点が重要とのことです。
- その分野でもっとも価値がある情報やノウハウ、サポートを提供する。
- 思いやりと優しさ、愛情を持って提供する。
- プロとして相手がまだ、気づいてない落とし穴やその解決策、知らない情報を具体的に提供する。
画像はアマゾンさんからお借りしました。
前ページ 第11回 西川すぐる 著ラクラク学べるZOOMビジネス:最強のコミュニティ構築術を読む |
次ページ 第13回 渋沢一加著3時間でZoomを使ってオンライン授業ができるようになる本を読む |
|
---|---|---|
Zoom入門セミナーのページに戻る |