Zoomを使って集客するコツが説明されているのが、LINEマーケティング専門家 岩男秀一先生のご著書、「サルでもわかる「LINE@とZoom」で一気に売上が伸びる13の鍵: そして時代はLINE@ビジネス3.0へ」です。書名にもあるとおり、LINE@ (ラインアット)、現在はLINE公式アカウントについても触れられていますが、ここでは主にZoomに絞って書評をお届けします。
ZoomとSkypeの違いは、「立ち位置」
ZoomはよくSkype (スカイプ)と比較されます。その違いはいろいろなところで紹介されていますが、著者の岩男秀一先生はズバリ、
Zoomは「主催者」と「参加者」の立ち位置ができる
ことであると説きます。つまり、
Skypeでは、「主催者」と「参加者」がそのWEBミーティング内では同じ立ち位置で、ミーティングをコントロールするようなアクションはありませんでした。その考えでZoomを見ると、全く別ものということがわかります。Zoomは“ホスト”と呼ばれる「主催者」がミーティングを開催し、ビデオのオン・オフや、音声のオン・オフの切替が行えるほか、ミーティングの録画も行ったり、この後紹介 する「ミーティングルームを分ける」機能も使って、ミーティングを完全にコントロール出来るわけです。
ということです。これはまさにその通りで、セミナーや研修にはZoomが適しているというのも、この点から分かります。たとえば、Zoomセミナーで講師が話しているときには、参加者の方にはマイクをオフ(ミュート)にしてもらうことが良くあります。そうしないと、参加者の発言や生活音で、講師の声が聞こえにくくなってしまうためです。Zoomであれば、これは主催者(ホスト)がクリックひとつでできます。しかし、Skypeの場合、いちいち参加者に「皆さんマイクをミュートにして下さいね」とお願いしなければならないので、かなり煩雑でしょう。
Zoomセミナーでは参加者にアクションしてもらう
実際のZoomセミナーでは、参加者の方にアクションを取ってもらうのが重要であると、著者の岩男秀一先生は提唱されています。いわく、
よくやりがちな失敗例は、一方的にノウハウや情報をスピーカーが話し続け、参加者が「テレビを視聴している」感覚になってしまうことです。
こうならないための準備はZoomセミナー前から始まっていて、
- 「参加の目的」:チャットへ書いてもらう
- 「現在の悩み」:参加者の手元でノートに書いてもらう
- 「半年後の目標」:参加者の手元でノートに書いてもらう
などが推奨されています。これによって、
『自らの問題』と『手にしたい未来』を再確認することは非常に重要です。問題を解決し、欲しい未来を手にするために、あなたのサポートが必要だということを、Zoomセミナーの中で”変化”を感じてもらい、理解してもらうためです。つまり、Zoomセミナーでは本来、”小さな変化・成長”をして頂く「ワーク」が絶対的に必要だということになります。
という、Zoomの双方向型の機能を活かしたセミナーが実現できるとのことなのです。
この中で面白いと思ったのは、参加者の手元にノートで書いてもらうという方法論です。Zoomというとついついデジタルのコミュニケーションツールと思ってしまいますが、テレビのトーク番組のフリップのように、手元の紙に書いておいてお互いに見せ合うというのも、アナログだけど十分に使える方法です。あるいは、Zoomセミナーの参加者の方のITの習熟度が低い場合は、かえってこちらの方が有効かもしれません。
ZoomとFacebook連携も
本書を読んでいてもう一つ可能性を感じたのが、
実は今やZoomはFacebookやYouTubeと連携しているため、その連携を利用してウェビナーも開催可能です。
という点です。Zoomでセミナーを開催する場合、「その会議の存在を知っている人しか参加できない」という特徴があります。したがって、「どうやって集客するのか」という点が悩みになります。これがもしfacebookでウェビナーを実施できるとなれば、一気に解決できるでしょう。しかも、著者の岩男秀一先生が提唱する下記の方法を実施すれば、拡散されることによって不特定多数の多くの人の参加も呼び込めそうです。
- ウェビナー内容をコメント欄に「アウトプット」で書いてもらう
- 質問をいくつか投げて、「いいね」「超いいね」で反応してもらう
- 「シェア」の呼び掛け
画像はアマゾンさんからお借りしました。
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