プレゼンテーションは主にビジネスパーソンに必要なスキルですが、それならば子供の頃から学んでしまうといいですよね。
そんな時に参考になるのがこちらの本。
梅澤 実著、その気にさせるプレゼンテーション (話す力・聞く力がつく発表レッスン)
小学校高学年を対象に、プレゼンテーションのポイントを、
- 何のためにプレゼンテーションをするの?
- プレゼンテーションを聞くのは誰?
- どんなプレゼンテーションにする?
という三点のフレームワークでまとめていて、極めて真っ当な内容になっています。
これね、「何のため」をしっかりと定めているところが大賛成で、なぜかというとプレゼンテーションはしばしば「話すこと」が目的化しがちだから。でも、実際のところは人前で話すことはあくまでも手段であって、その先の目的が定められてしかるべきです。
ここら辺のこと、分かっていない学校の先生もいるような気がしていて、子供の学習発表会でも「発表すること」そのものが目的になってしまっていることが良くあります。それを、本書では目的を前面に出した構成にしているのが素晴らしいと思います。
しかも、
- 部活に勧誘する
- 親にねだってタブレット端末を買ってもらう
などの設定にして、目的を明確にする工夫がされているところもgood。
さらに、プレゼンテーションの準備に関しては、下記の6ステップを提唱していますが、ここでも目的の重要性を再度確認しています。
- 目的をはっきりさせる
- 聞く人はどんな人かを考える
- 計画を立てる
- 材料を集めて発表メモをつくる
- 見て分かりやすい資料を準備する
- リハーサルをする
なお、本書は「話す力・聞く力が付く発表レッスン」シリーズ全4巻の中の2巻目。他には、
1. 気持ちが伝わるスピーチ
3. 理解が深まるディスカッション
4. 活用編 強化での発表
から構成されています。
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