先日、テレビで自民党の小泉進次郎氏の特集を見ました。
どの政党がいいとかいった話とは全く関係なく、小泉氏の場作りの技術が素晴らしいという話です。
小泉氏の場作り
小泉氏は、全国に演説に行くと、最初に必ずその地方の方言で挨拶をするそう。方言を真似するとは馬鹿にしている、と感じる人もいるかもしれないけれど、小泉氏の方言は完璧なまでに現地の人と同じだとか。東京から来た元総理の子の第一声が、自分たちの普段の言葉。難しい話されるのかな…とちょっとドキドキしていた聞き手は思わず和み、親近感を抱くんだろうな、と想像しています。もちろん、話しやすい雰囲気が出来上がりますよね。
また、民進党のお膝元の地域での第一声はこう。
「こんなにたくさん集まってくれて…民進党の演説会と勘違いしていませんか?大丈夫ですか?今日は自民党の演説ですよ。」
集まっている人は思わず笑っている。ウマイなぁーと思う。
プレゼンで緊張しているのは誰か
プレゼンする時に緊張する、という人がたくさんいます。
でも、緊張しているのはプレゼンターだけではない。聞き手も緊張している。
“これからどんな話が始まるのだろう”
“どんな人が話すのだろう”
“話の内容、しっかり理解できるかな…”
緊張というよりは、リラックスしていないという状態。
リラックスすると一石二鳥
聞き手がリラックスしているのと、していないのとでは話を通じ具合も全く違います。
ちょっと夫婦のやりとりを想像してみてください。
同じ話をしても、機嫌の悪い時にすると反発され、ゴキゲンな時にすると受け入れられる。でしょ?
なのでプレゼンでは、わかりやすく伝えて理解してもらうための事前の準備ももちろん重要だけど、最初に聞き手をリラックスさせて、話を受け入れやすくなる状態を作ってあげることも重要。
リラックスした雰囲気の方が、もちろんプレゼンターも話しやすい。一石二鳥。
聞き手をリラックスさせるのは上級テクニック
ただ、小泉氏のように聞き手を笑わせ、和ませる技術は上級テクニック。見よう見まねでやったりするとスベって聞き手との間に大きな溝ができるリスクもある。
スベった時には「ここ笑うところですよっ!!」と言って笑わせるプレゼンターも時々いますが(笑)
昔、プレゼンの師匠のギャグを真似たことがありました。師匠は毎回同じネタで笑わせているので、やってみましたが見事にスベりました。シラー……という雰囲気に対して“笑って!”と促す勇気もなく、ただ心拍数が上がってしまっただけでした。言えばいいってものじゃないみたい、と学習しました。前後の流れや事前調査も必要です。場合によっては練習も。
聞き手をリラックスさせるのは上級テクニックなので、上級テクニックにいきなりチャレンジするのではなく、簡単にできることからやりましょう。それは、聞き手を緊張させないこと。
リラックスさせるよりも緊張させないこと
プレゼンターが緊張していると、その固い空気が場に流れて聞き手にも伝わります。聞き手もいつの間にか身構えてしまいます。
しかめっ面の人や深呼吸しながら歩き回っている人の近くにいたらリラックスできませんよね。
なので、まずはプレゼンターが緊張しないことが大事。どうしたら緊張しないのかというと、ちゃんとテクニックがあります。
・血流を良くして体をほぐす方法
・香りや視覚によって脳をほぐす方法
・立ち位置からメンタルをほぐす方法
いろいろとあるので、自分にあった方法を見つけておきましょう。
もちろん、手のひらに人という字を書いて飲んでも効果ありませんので、これは除外。
あと、聞き手をジャガイモと思う、とかも除外。(笑)
ちなみに私は、プレゼン前には必ず前腕ストレッチをしますし、プレゼン中にすることもあります。
それから、ハンカチに大好きなアロマもしのばせていますよ。
kokubu
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