プレゼンやセミナーで使える構成パターンには、いくつかの種類があります。
基本的には、スピーチで使われることが多いのですが、もちろんプレゼンテーションやセミナーにも活用することができます。
プレゼンテーションやセミナーの内容によって、構成パターンを変えると、より充実した魅力的なプレゼンテーションやセミナーになるはずです。
目次
シンプルな内容のプレゼンテーションに適したSDS法
スピーチの構成の基本形とも言えるSDS法は、とてもシンプルでプレゼンテーション初心者にとってもプレゼンテーションやセミナー応用しやすいと言われています。
SDS法は、比較的シンプルな内容のプレゼンテーションやセミナーに向いています。
プレゼンテーションに使えるSDS法とは
・「S」Summary…要約、全体像を話す
・「D」Details…詳細でもう少し踏み込んだ話をする
・「S」Summary…まとめ的に全体像をもう一度話す
このような3つの構成で成り立っています。
実は、ニュースや自己紹介でもSDS法はよく使われています。
ニュース番組を見るとわかりますが、まず最初にニュースの全体像をポイント的に話しますね。
その後、詳細を話していき、もう一度最後に全体像を話します。
踏み込んだ内容のプレゼンテーションに最適なPREP法
とはいえ、少し複雑な内容のプレゼンテーションにSDS法はあまり向いていません。
そんなときに使えるのがPREP法。
PREP法は、SDS法を発展させたような展開で4つに構成が分かれています。
複雑な内容のプレゼンテーションに使えるPREP法
・「P」Point…先に全体像や結論のポイントを話す
・「R」Reason…「なぜならば〜だ。」といった全体像や結論に対する理由を話していく
・「E」Example…「例えば~という事実があります。」といった理由に対しての具体例をあげて、信憑性や説得力を持たせていく
・「P」Point…もう一度、結論を繰り返すことで全体像のおさらいをする
全体像を最初と最後に言うのは、SDS法と同じですが、Reason「R」の理由とExample「E」の具体例の部分が違います。
理由が入ることで説得力が増しますし、具体例が入ることで聞き手に実感を持って聞いてもらうことができます。
PREP法は、SDS法のさらなる発展系となっているのです。
プレゼンテーションに共感をもたらすのはPARLの法則
ただ、プレゼンテーションの目的は、伝えるだけでは達成できません。
聞き手は、伝わったり納得するだけでなく、共感するからこそ、プレゼンテーションで提案されたことを実行に移すことができるのです。
・「P」problem…問題提起をする
・「A」Action…問題を解決するための行動
・「R」Result…行動を起こした結果、問題がどう解決されるのか
・「L」Learning…PARを通しての学びやまとめ
SDS法やPREP法と異なり、結論を最初には述べません。
問題提起をすることで、聞き手にその問題を解決するという疑似体験をしてもらいます。
そうすることで、ただ伝わったり納得したりするだけでなく、共感が生まれます。
サクセスストーリーのような成長を描く話の時にも役立ちます。
最初の問題提起に、プレゼンターの体験談を使ったりするとより響くプレゼンテーションになります。
聞き手も陥りがちな失敗談を使うと、聞き手の心をしっかりとつかむことができます。
プレゼンやセミナーの内容に合った構成方法をセレクトして、心に響くスピーチ展開を持って、感動的なプレゼンやセミナーを実現していきましょう。