プレゼンターがほぼ動かず、アナウンサーのように淡々と話しているとメリハリに欠け、聞き手は退屈します。
何よりも内容が伝わらなくなるので、聴き手の心が動くようなかせるようなプレゼンにはなりません。
コンテンツを練ったりストーリーに乗せるというスキルもありますが、誰にでもすぐにできるジェスチャーも取り入れてみましょう。
プレゼン中に数字を伝えたいとき
プレゼンテーションやセミナーで、数値を伝える場合は、数字を指で表しましょう。
数字を表した指を胸よりも上の位置にして、なおかつ体から離すとインパクトがあり聞き手の頭に数字が入りやすくなります。
プレゼンで傾向や変化を表現したいとき
グラフの動向が大きく変化したり、現象がかなり変化することがありますよね。
そんなときは、変化の度合いを大きなジャスチャーで伝えると効果的です。
たとえば、グラフで右肩上がりの動向があった場合に、右肩上がりの傾斜を手を使って大きく表すだけで、説得力が増します。
幅を表すときは、両手を使って幅を大きく表すなどのジャスチャーがあると効果的でしょう。
プレゼンのキーワードを伝えるとき
プレゼンテーションやセミナーの中で、いくつかの重要なキーワードを伝えたいときは、ゆっくりと話すだけではなく、ジャスチャーをつけると効果的です。
たとえば、「お・も・て・な・し」がいい見本ですね。
一文字ずつゆっくりと発音するのと同時に、手の動きを加えたことで聴き手の注目を集めました。
プレゼンターの気持ちや想いを表すとき
プレゼンやセミナーの中では、プレゼンターの想いを伝える場面もありますよね。
そんな場面では、それぞれの気持ちや想いに合わせてジェスチャーすると効果的です。
たとえば、「非常に残念です。」のような比較的ネガティブな感情を表したいときは胸にそっと手を当ててみたり、「任せてください!」といったような力強い想いを伝えたいときは、握りこぶしを作って胸に当てるなどすると効果的かもしれません。
グラフなどに視点を集めたいとき
1ページの資料の中にグラフがいくつかあって、特定のグラフをみてもらいたいときは、なるべく大きな振りで手を挙げて、グラフを差しましょう。
ただ、グラフを差すだけでは、動きが小さすぎて視点を効果的に集めることができません。
手を上に挙げるときは、腕を伸ばしきって胸よりも上に位置するように心がけましょう。
下ろすときも、サッと下ろしてしまうのではなく、ゆっくりと下ろすとダイナミックな動きに見えます。
プレゼンテーションやセミナーでは、話し方や声、資料だけではなく効果的なジェスチャーを加えると、より説得力がある感動的なものになります。
ただ、この動作は簡単なようで実際にプレゼンに取り入れるのは難易度が高いこともあります。
そんなときは、プレゼン中の毎回の動作としてルーティン化してしまいましょう。
そうすると、プレゼン中も考えることなく自然に振る舞うことができます。