トレーニングをすれば、誰でも「うまく」話すことはできます。
ただ、スラスラとつっかえることなくカムことなく、いわゆる「うまく」話したとしても、聞き手の心が動いて望んだプレゼンの結果が得られるかというと、なかなかそうはいかないでしょう。
とは言っても、聞き手の心を動かすためのコツさえつかめばそれほど難しいことではありません。
目次
プレゼン後に聞き手の印象に残るキーワードを用意しておく
セミナーやプレゼンテーションのテーマにふさわしいキーワードをいくつか用意しておくことです。
2、3個で十分ですから、多くの人が知っている人気のあるキーワードがいいです。
そのキーワードをセミナーやプレゼンの中で繰り返し使うことで、聞き手の潜在意識の中に叩き込むと、何かのきっかけやタイミングで大きく心を動かせます。
難しい内容で資料をてんこ盛りするよりも、セミナーやプレゼンのテーマを強調できるキーワードを何度も言う方が、聞き手の心を動かして、印象に残せます。
聞き手の興味を惹くフレーズを用意しておく
映画やドラマ、CMの中で印象に残るセリフがありますよね?
心を動かすセリフだから印象に残っているのです。
そんなセリフやフレーズが、セミナーやプレゼンにも必要です。
例えば、新しいスイーツを紹介する場合、「とても美味しいですよ!」よりも「辛党の私でもクセになった美味しさですよ!」と言った方がキャッチーですよね。
セミナーやプレゼンテーションでは、できるだけ印象に残るセリフやフレーズを意識して用意しておくことです。
このセリフやフレーズは、先ほどのキーワードをヒントに作ってみるといいでしょう。
聞き手が実感できる説明をプレゼン前に用意しておく
キーワードやフレーズを聞き手の印象に残すだけでなく、聞き手が具体的にイメージしたり、想像できるように説明しましょう。
よくまとまったセミナーやプレゼンテーションであっても、内容が流れてしまって心に残らないものであっては意味がありませんね。
具体的にその内容をイメージし、想像して心に焼き付けられる言葉や説明を用意しておくことです。
先ほどのスイーツの話に例えると、「辛党の私でもクセになった美味しさです!」の後に、どう説明するかです。
「例えば、人気の○○というスイーツの甘さを軽くして、レモンの香りでさわやかにしたような味です。」と付け加えると、聞き手は、そのスイーツをより具体的に想像できますよね。
プレゼン中にカミそうなところはゆっくりと
セミナーやプレゼンテーションの中で、どうしてもカミそうになったり、うまく説明できないところがある場合は、あえてゆっくり話すことです。
ゆっくりと丁寧に発音すると、聞き手にもゆっくりと丁寧に伝わります。
また、スピードを落とすことでメリハリができ、聞き手も耳をすませますから、苦手な部分が伝わる部分に変わり、全体的にもうまくバランスが取れるのです。
苦手な部分をうまく話そうとしすぎると、綺麗に聞こえるだけで聞き流されてしまいます。
プレゼンでの立場を変えて話してみる
ひとつの商品や紹介するものに対する説明だけでなく、プレゼンターならではの意見も大切ですが、プレゼンターの立場からの意見ばかりだと、主観的に聞こえてしまいます。
聞き手の心をより動かすためには、立場を変えて話してみると効果的です。
その商品やサービスを開発した側の意見を、リサーチをもとに話してみると「なるほど」と説得力も増して、聞き手の心を動かせます。
このように、心を動かすセミナーやプレゼンテーション話術は、綺麗に話すといったテクニック的なことばかりではありません。
ツッカエツッカエよりは「うまく」話せる方がいいことはもちろんですが、聞き手の心に残る工夫をしてみてください。
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