Zoomの連携サービスを紹介します。第146回はZoomとCampusKnot (キャンパスノット)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい。
コロナウィルスの影響を大きく受けた大学
コロナウィルスの影響は社会の様々なところにおよび、その影響を最も大きく受けているところの一つが大学です。小中高と授業が始まったのに、大学ではダメというケースも多いそうです。その理由は、大学生は行動半径が広いため、感染の拡大に悪い意味で貢献してしまうのではないかという懸念。そういわれてみればそうなのかもしれませんが、学生にとってはなんとも気の毒な状況です。2020年の10月ぐらいから少人数でのゼミは再開されたようですが、それも第3波で危うい状況ではないでしょうか。
もちろん、大学側も手をこまねいてみているわけではありません。講義をZoom化してリモート授業で、なんとか学生の学びをサポートしようとしています。とはいえ、大学の場合リモート授業というのは、対面での講義をカンペキに置き換えるというものではなく、なかなか難しい状況のようです。特に厳しいのが、学生同士の交流。大学というのはもちろん教育機関ですが、同時に友人や先輩・後輩との交流の中で人格を陶冶する期間でもあります。これがなかなか実現できないと、「何のために大学に行っているんだろう?」と悩んでしまい、ついには退学してしまう人もいるとか。
そんな話を聞くたびに、疑問が湧き起こります。講座をZoom化するのはいいけれど、それを背後から支えるラーニング・マネジメント・システム(LMS)は、ほんとうに十分なものなのだろうか?、と。というのは、LMSは学生なり講義なりを「管理」するために作られたものです。結果として、管理には便利であっても、「交流」のためのプラットフォームとしては十分ではない可能性があります。
そんな疑問をお持ちの方にぜひチェックして欲しいのが今回紹介するCampusKnotです。
管理のためでなく交流のためのプラットフォーム
ホームページを見てみましょう。
Give your students an experience they want to engage in and not something they have to.
学生に、「やりたくなる」体験を。「やらねばならぬ」ではなくて。
と言うキャッチコピーが目を引きます。
Forget about outdated platforms where you deal with: 10,000 clicks, training sessions for faculty, high fees, and a clunky experience. We give you the technology to increase retention and attract the students of tomorrow.
昔ながらのプラットフォームは忘れてしまいましょう。10,000クリックとか、講師のためのトレーニングセッションとか、授業料を値上げするとか格式張ったイベントとかはどうでもいいのです。明日の学生を惹きつけ、在学し続けてもらうテクノロジーを提供します。
具体的には、下記の機能がCampusKnotでは提供されています。
- Discussion feeds similar to social media platforms students are already on (学生が既に使いこなしているソーシャルメディアと似たような掲示板機能)
- Student and faculty profiles to connect, collaborate, and interact with other campus leaders (学生、教授陣、他の大学関係者と交流するための自己紹介機能)
- Real-time feedback through dynamic polls (リアルタイムの投票ですぐにフィードバックが分かる)
- No more email clutter thanks to push notifications (プッシュ通知で、eメールの山に押しつぶされない)
どの機能も一理あると思わせてくれます。
Zoomで「疑似対面」の交流も
では、ZoomとCampusKnotの連携を見てみましょう。
- Start meetings with one click (CampusKnotからワンクリックでZoomミーティングを起動できる)
- Record and share lectures with students (講義を録画して簡単に学生にシェアできる)
- Schedule lectures and set up reminders (講義のスケジュールを決めて、学生にリマインダーを送ることができる)
- Access Zoom cloud recordings within Campusknot (CampusKnotからZoomのクラウド録画にアクセスできる)
確かにどれも、交流のために必要な機能だと実感されます。
学生へのサービス提供に苦慮されている大学関係者の方は、一度チェックしても損はないと思います。
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