Zoomの連携サービスを紹介します。第145回はZoomとCanopy Lab (キャノピーラボ)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい。
一方通行を補完するソーシャル・ラーニング
「ソーシャル・ラーニング」という言葉をご存じでしょうか?その名のとおり、「ソーシャル」、つまり人々のネットワークで学んでいこうというもので、「先生が教える」という一方通行学習モデルの対極にあるものです。
あるいは、「対極」というよりも補完するという位置づけの方が正しいかもしれません。たとえば、米国のMoocs (Massive Open Online Course)では、授業自体は録画した動画の視聴ですが、それをみた受講者同士がネット上で文字によるディスカッションをして学びを深めていくというスタイルもあります。これはまさに一方通行モデル+ソーシャル・ラーニングで効果を上げていると言っていいでしょう。
ただ、ソーシャル・ラーニングには特有の難しさがあります。これを乗り越えるための機能を提供しているのが今回紹介するラーニング・マネジメント・システム(LMS)、Canopy Labです。
ソーシャル・ラーニングを指向したLMS、Canopy Lab
まずは、LMS比較サイト、eLearningIndustryから見てみましょう。CanopyLabの評価は満足度93%とかなり高いもの。「第123回 ZoomとSkilljar連携で顧客教育を充実」で紹介した満足度100%、「第116回 ZoomとLearnUpon連携で受講者の満足度アップ」で紹介した満足度97%にはおよばないものの、かなり高評価と言っていいでしょう。
ユーザーの声を拾ってみましょう。
it’s a useful platform to re-create our ways to teach and an easy way to get in touch with people
人々と簡単につながることができるので、私たちの教え方を再発明するために役立つプラットフォーム
と上述のソーシャル・ラーニングの機能が貢献しているようです。
逆に不満足の声も拾ってみました。
It was hard to create courses on your own and we had to have a lot of support. thank you for all your patience.
自分たちで講座を作るのは難しい。サポートは忍耐強く対応してくれるのでありがたいけれど。
これも、ソーシャル・ラーニングという新しい分野であるが故でしょうか、高機能であるがゆえに難しい印象を持ちます。
ちなみに、eLearningIndustry上では、ユーザーからの声の一つ一つにCanopy Labからのコメントがついています。ここにも、ユーザーサポートをしっかりするんだという姿勢が見えて高評価です。
Canopy Labの3つの原則
では、ホームページを見てみましょう。”Based on three simple principles” (3つのシンプルな原則に基づいている)として、下記が紹介されています。
- Building stronger learning networks (学習者の強力なネットワークを支援する)
- Developing future- proof skills (未来に役立つスキルを身に付ける)
- Cultivating individual growth (個人の成長を醸成する)
この中から、未来に役立つスキルというのを見てみましょう。いわく、”Set your learners up for success by developing skills for the future.” (未来に役立つスキルを身に付けて、学習者の成功を約束する)とのこと。具体的には下記が事例としてあげられていました。
- creative thinking (クリエイティブ・シンキング)
- problem-solving (問題解決)
- emotional intelligence (エモーショナル・インテリジェンス)
- communication (コミュニケーション)
Zoom連携が加速するソーシャル・ラーニング
では、ZoomとCanopy Labの連携を見てみましょう。
Ready to host that interactive workshop or create a space for collaboration for your next lesson? Love teaching both synchronous and asynchronous classes? The new CanopyLAB Zoom integration helps take engagement to the next level.
次のレッスンでは、インタラクティブなワークショップやコラボレーションスペースを活用したいですか?同期型でも非同期型でも教えてみたいですか?ZoomとCanopy Labの連携によって、受講者のエンゲージメントは高まります。
と、ここでもソーシャル・ラーニングができることが強調されています。
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