Zoomの連携サービスを紹介します。第122回はZoomとCornerstone (コーナーストーン)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい。
GEでも検証された後継者選びと研修の相性の良さ
今回紹介するLMS、CornerstoneをさっそくeLearningIndustryでチェックを…と思いきや、検索しても情報が出てきません。ということは、よっぽど新しいサービスなのか…と思いきや、開発・提供元は上場企業のCornerstone OnDemand。同社は1999年創業ですから、新しいから出てこないというわけでもなさそう。
いろいろと調べてみると、ConerstoneはLMSという枠に収まりきらない製品のように思えてきました。それがeLearningIndustryで取り上げられない理由ではないでしょうか。たとえば、Cornerstone Performanceというサービスも提供されていて、これは後継者の予測機能です。米国企業発の考え方ですが、次の企業トップを決めるのを、透明性を持って行おうという考え方です。英語ではSuccession Plan (サクセッションプラン)と呼ばれるもので、有名なところでは20世紀を代表する名経営者、GEのジャック・ウェルチ氏の後継候補は計画された数々の試練を経て選ばれました。これをサポートするのが上述のCornerstone Performanceのようなサービスなのでしょう。ここで、ふと考えてみるとGEも社員教育においては有名な会社です。クロトンビルと呼ばれる研修センターは、世界中に名がとどろいています。すなわち、後継者選びと教育は表裏一体であり、Cornerstoneが双方のサービスを提供しているのもうなづけます。
統合型人材マネジメントプラットフォームCornerstone
では、ホームページを見てみましょう。
Cornerstone helps companies recruit, develop, manage, and engage their people. Cornerstone also helps people be their best at work with the right development and experiences.
Cornerstoneは、採用、人材育成、管理、そしてエンゲージを高めるのに役立ちます。適切な能力開発プログラムと経験により、社員がその人のベストになるのを手助けします。
ということで、後継者選定だけでなく人材マネジメントのありとあらゆる分野にサービスを提供しているようです。
さらにホームページを見てみましょう。
Expertly curated content to close critical skills gaps. Help employees adapt to change, step into leadership, stay compliant, and manage their well-being.
エキスパートが監修したコンテンツで従業員のスキルギャップを埋めます。彼らが変化に備え、リーダーシップを身に着け、コンプライアンスに敏感になり、自身の健康状態をよくするのを手助けします。
とのことで、実はCornerstone自身がコンテンツを提供しているということで、この観点でも通常のLMSとは立ち位置が異なるようです。
人材マネジメントのあらゆる側面で活躍するZoom
では、ZoomとCornerstoneの連携を見てみましょう。
The Zoom integration for Cornerstone Learning streamlines training with video engagement for remote employees and disperse offices.
ZoomとCornerstone Learningとの連携により、リモートワークの社員や遠くのオフィスの社員にトレーニングを提供し、エンゲージメントを高めることができます。
とのこと。ただし、Cornerstoneが統合型の人材マネジメントプラットフォームであることを考えると、利用シーンはトレーニングだけにとどまらないのでしょう。それこそ、採用、管理などのありとあらゆる側面で、CornerstoneプラットフォームからZoomミーティングが利用されているのだと思います。
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