Zoomの連携サービスを紹介します。第100回はZoomとSchool Recruiter (スクールリクルーター)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい。
自己成就的な大学ランキング
大学ランキングというのをご存じでしょうか?ときどきニュースに取り上げられますが、世界中の大学を研究の質、教育の質、国際性などで判定しているというものです。しかもこの大学ランキング、ひとつだけではないのです。メジャーなところでも、
- 上海交通大学作成の世界学術ランキング
- Times Higher Education誌作成のWorld University Rankings
- QS社作成のQS World University Rankings
の3つがあるのだとか。イメージとしては、ボクシングの団体のようなものでしょうか。WBC、WBA、IBFがあって、それぞれがチャンピオンを輩出していて、誰が本当に世界で一番強い男なのか分かりません。いや、大学ランキングの場合は、対象となる大学はかぶっている(重複している)ので、ちょっと違うか。
それはともかく、この大学ランキング、大学側にとってはとても重要なものなのです。なぜならば、ランキングは「自己成就的」だから。仮にランキングが上位になるじゃないですか。そうすると、よい学生もよい教授陣もあつまります。「あの大学はランキング上位なのだから、きっといい環境に違いない」と思って。そうすると必然的に教育の質、研究の質が上がるのです。
逆に、ランキングが低くなってしまうと、このサイクルが逆にはたらいて質が落ちてしまうでしょう。したがって、大学側にとってはランキング対策も重要な経営活動の一環で、そのためのスタッフすらいるぐらいです。そしてここに、School Recruiterの存在意義があります。
教育プロフェッショナルの採用プラットフォームSchool Rectuiter
School Recruiterは、大学に限らず、教育機関が採用活動を効率的に行うためのプラットフォームです。ホームページで見てみましょう。
The education landscape is changing rapidly. There has never been a more important time to explore innovative, value for money recruitment solutions that work for schools.
教育業界を取り巻く変化は激しくなっています。先端的でより効果的な採用活動がこれまでにないほど求められています。
という前提条件を確認した後、
School Recruiter is the latest innovation in candidate attraction and education recruitment, developed by Eteach.
School Recruiterは、教育分野における求職者集めと採用の革新的な取り組みです。Eteach社によって開発されました。
Eteach社は、英国最大の教育業界リクルーティングサイトです。そのノウハウを活かした求人プラットフォームがSchool Recruiterです…という話、どこかで聞いたことがあるような気がします。それが当連載の「第82回 ZoomとHRMOS連携でビズリーチ!」。ご存じの求職・求人サイトビズリーチが、そのノウハウを活かして企業に提供している採用プラットフォームがHRMOSです。まさに同じような構造と言えるでしょう。
「声かけ」から採用までZoomミーティングを使う
では、ZoomとSchool Rectuiterの連携を見てみましょう。
Source and recruit education professionals with School Recruiter. Schedule and conduct Zoom online meetings directly from your Client Portal.
School Recruiterで、教育プロフェッショナルの発掘と採用をしましょう。School Rectuiterプラットフォームから、Zoomミーティングの設定と実施ができます。
たとえば、採用面談にZoomを使う場合、School Recruiterから簡単に起動できるということでしょう。しかも、「source」、つまり発掘という文字も見えますから、必ずしもいま現在転職を考えている人でなくとも、いい人がいたら「声をかける」機能もあると見ました。最初は軽くコンタクトしておいて、よきタイミングで転職に誘う、そんな流れが簡単にできそうです。
前ページ 第99回 ZoomとTobalie連携でペットに幸せをを読む |
次ページ 第101回 ZoomとObsidian Security連携でZoomを安全に使うを読む |
|
---|---|---|
Zoom研修のページに戻る |