Zoomの連携サービスを紹介します。第73回はZoomとAMP Recover (エーエムピーリカバー)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

デジタル化しているリハビリテーション

Zoomが医療現場に入り込んでいることは、この連載でも紹介してきました。第3回 Epic Hyperspaceで医療を効率的に では電子カルテプラットフォームとの連携を見ましたし、第72回 Zoomとeeds連携で医療のクオリティアップでは継続教育による医療従事者のクオリティアップにZoomが一役買っていることを見ました。

この流れに新たに付け加わるのが、今回紹介するAMP Recoverです。分野はリハビリテーション。実はこの分野、デジタル化が進んでいるそうです。これまでリハビリは経験豊富な専門家である理学療法士や作業療法士の指導の下で行われてきました。「このくらいの強度の運動をこの回数やれば回復が見込めるはずだ」という、いわば「匠の技」。このデジタル化というのは、たとえばスマートウォッチなどのウェアラブルデバイスなどをつけて、強度や回数を測定。しかもその際のリハビリ実行者の心拍数などもモニターできれば、より効果的なリハビリができる、という考え方です。

加えてコロナ禍。リハビリのために病院に行くのも感染リスクが高くてためらわれます。かといって、リハビリが止まってしまうと、機能の回復に時間がかかったり、「ここぞ」というタイミングを逃してしまいそう。であれば、ウェアラブルデバイスとZoomによって、リモートのリハビリ指導ができないか、と考えるのは自然な流れでしょう。これに貢献するのがAMP Recoverです。

統合リハビリプラットフォームAMP Recover

では、ホームページを見てみましょう。

The AMP Recover platform leverages digital and mobile technologies to virtually guide patients through their recovery. By continually monitoring patient progress caregivers receive actionable insights to make timely interventions in patient care.

AMP Recoverは、デジタルとモバイルテクノロジーを駆使することで、患者の回復プロセスをバーチャルガイドします。患者の状態を継続的にモニタリングすることで、リハビリ従事者はリハビリに適切に介入するためのインサイトを得ることができます。

と、上述のリハビリのデジタル化を端的に説明しています。

なお、AMP Recoverはリハビリ従事者のプラットフォームであるとともに、リハビリをする人にはスマホ向けのアプリを提供しているので、いわば統合的なリハビリテーションプラットフォームとでも呼ぶべきものになっています。

検証されたリハビリプログラムをZoomで提供

では、ZoomとAMP Recoverの連携を見てみましょう。

Meet patients where they are by setting up video appointments and deliver personalized, provider-approved recovery programs directly to patients’ mobile devices.

患者がどこにいようともテレビ会議を設定することができます。患者のモバイルデバイスを通じて、パーソナライズされ、医療データにもとづいたリハビリのプログラムを届けることができます。

この、”Provider-approved”というところがひとつのポイント。リハビリが大事と言っても、患者が御代見まねで適当なことをやってしまっては、機能回復にはネガティブになることもあるのでしょう。しっかりと専門家の指導の下、リモートのリハビリができるというのは今の時代にまさに求められているサービスだと思います。

ScreenClip

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