Zoomの連携サービスを紹介します。第6回はPanopto(パンオプト)です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

自社Youtubeを実現するPanopto

「自社専用のYoutubeがあったら便利では?」思う人もいるでしょう。動画がコミュニケーションや教育のツールとして浸透しているのはいうまでもありません。その蓄積、検索サービスとしてyoutubeは確固たる地位を築いています。ただ、セキュリティを考えると、社内の情報をyoutubeにアップするわけにはいきません。「だったら、社内youtubeを…」となるのは自然の流れです。

Panoptoは、このニーズに対応するプラットフォームです。創業は2007年ですから、この手のハイテク企業としては老舗と言ってもいいかもしれません。それも、米国の名門大学カーネギー・メロン大学のテクノロジー別会社として設立されたそうです。いまや世界中の企業及び大学で500万人以上のエンドユーザーにサービスを提供しているとのこと。

Zoomミーティングを自動でPanoptoに格納

では、PanoptoとZoomの連携サービスを見てみましょう。

Panopto’s Zoom integration allows meeting recordings to be automatically ingested into Panopto, making them searchable, secure, and easy to share. Panopto is a secure video portal for your Zoom recordings. It enables you to share recordings with people who couldn’t attend the meeting, and recall relevant moments from any meeting.

PanoptoとZoomの連携サービスにより、Zoomミーティングの録画は自動的にPanopto(の自社専用動画プラットフォーム)に格納され、安全な環境で検索やシェアができるようになります。PanoptoはZoom録画の安全なビデオポータルなのです。Panoptoによって、Zoomミーティングに参加できなかった人に動画をシェアしたり、Zoomミーティングの中で必要な時間帯を見つけることができます。

Zoomの三大メリットの一つとして「録画が簡単にできる」というものがありますが、「録画後」は意外と手間がかかります。Zoomの提供しているクラウド上の録画領域は限りがあるので、適宜ダウンロードして保存しなくてはなりません。もちろん、その保存したファイルをyoutubeにアップして管理することはできるのですが、手間がかかってしまいます。これを一括でやってくれるのがPanoptoの大きなメリットでしょう。

強力な検索機能で動画資産を活用する

Panoptoで見逃せないのが、その検索機能です。Youtubeの場合、検索と言ってもその動画につけられたタイトルやタグを検索することになります。しかし、Panoptoでは、動画中のスクリーンに示された文字で検索することができるのです(日本語に対応しているかは未確認です)。実はこれ、これからの時代に鍵になる機能です。というのは動画がこれだけ普及してくると、逆に「ありすぎて選べない」時代になるから。そんなとき、「あの動画はどれだっけ?」というのをキーワード検索できたら、便利なのは言うまでもないでしょう。なお、この検索のイメージがPanoptoのホームページで動画で紹介されているので、ご興味がある方はぜひチェックして下さい。

ということで、現時点では手間なく動画を蓄積でき、将来的にはその動画資産を効率的に活用するためのプラットフォームがPanoptoなのでしょう。

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