欧米にもプレゼンテーション・トレーニングの講座はたくさんあるってご存じでしょうか?

もちろん子供の頃から学校教育の中でプレゼンの訓練がされているのですが、大人になってもスキルアップしたいというニーズはあるようです。

プレゼンテーション・トレーニングの流れ

たとえばロンドンにあるインパクト・ファクトリー(Impact Factory)のプレゼンテーショントレーニングの内容を見てみましょう。

  1. Opening (イントロダクション)
  2. The Presentation Course Challenges (設備や物理的なセッティングも含めたプレゼンの概要)
  3. First Presentation (最初のプレゼンテーション)
  4. Presentation Skills Course Exercises (エクササイズ)
  5. Prepared Presentations (2回目のプレゼンテーション)
  6. Presentation Skills Course Concluding Remarks (まとめ)

と言う流れで一日は進んでいきます。

プレゼンテーションは他者への「インパクト」

面白いのは、2番目の概要の説明のところで使われているIMPACTと言うフレームワークです。これは、

“The use of the Individual’s best skills to convey a clear Message, well Prepared, with good Audience interaction, presented with Conviction and supported by the right Technical backup”

の頭文字を取ったもので、日本語に訳すならば「確信とテクニックに裏付けられた明確なメッセージを伝えるために、準備と聞き手との対話を行うスキル」とでもなるでしょうか。プレゼンテーションのトレーニングの必要性を必要にして十分に説明しています。

エクササイズはテクニックと心理と双方で

また、エクササイズのところでは、下記のようなものが提示されていました。

  • Making a presentation in under 30 seconds (30秒以内でプレゼンする)
  • Putting across a clear message (明確なメッセージを伝える)
  • Using passion to present  (情熱的にプレゼンする)
  • Structuring your presentation support material (プレゼン資料を構成する)

とのことで、心理面からロジスティクス面まで、幅広く学べそうです。

拠点がロンドン中心部と便利なところにありますから、現地に行かれた方はチェックしてみてはいかがでしょうか?

なお、お値段は495ポンドですから、仮に1ポンド=150円としたとすると、7万5千円ぐらいとかなり強めになっています。参加者が最大6人までと少人数、しかもそこにトレーナーが2名つくという体制なのでやむを得ないかも知れませんが、もう少し手頃になってくれるといいな、と思いました。

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