目次
目的の明確化
- プレゼンテーション誌上セミナー第1回 MBA式プレゼンテーションセミナー プレゼンの目的は「聞き手に期待した行動をとってもらうこと」
- プレゼンテーション誌上セミナー第2回 プレゼンテーション事例:外資系コンサル パワースライド社
Zoomの連携サービスを紹介します。第199回はZoomとAttendanceKit (アテンダンスキット)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい。
Zoomセミナーで主催者にとって悩ましい仕事の一つが出欠確認です。多くの場合、Zoomセミナーの参加者の参加ネームはてんでバラバラです。お名前の人もいればユーザー名の人もいますし、ときには会社名の場合もあります。仮に参加ネームで出欠を確認するとしたら、このようなバラバラな状況を乗り越えなければなりません。
これは、学校などにとってはより重要性が増すでしょう。たとえば、大学の講義であれば、修了要件を満たすかどうかを判定するために出欠が必要な場合があります。あるいは、出席していない学生は、サボっているわけではなくてリモート学習が続く状況にやる気をなくしてしまっているかもしれません。もしそうであれば、欠席が続く学生を早めに見つけ、しかるべき手をとる必要があり、ここでも出欠確認の重要性が分かります。
こんな悩みに対応してくれるのが今回紹介するAttendanceKitです。
ホームページを見てみましょう。
AttendanceKit is a smart, powerful & non-intrusive attendance tracking software designed to capture student check-ins & give instructors more control.
AttendanceKitは、高機能でパワフル、そして参加者の邪魔をしない出欠管理ソフトです。生徒の出席状況をチェックし、インストラクターが管理しやすくします。
より具体的には、下記の特徴を持っています。
そして、AttendanceKitのもう一つ逃せないのは、実は他の様々なZoomセミナー管理ソフトと連携できること。具体的には、開発元のinvolvio社は、下記のソフトを提供しています。
では、ZoomとAttendanceKitの連携を見てみましょう。
With remote classrooms, teachers and administrators are adapting to a new way of teaching and learning. Schools, colleges and universities are unable to capture attendance at scale, and students are at risk of falling through the gaps.
リモートクラスルームによって、先生と管理者は新しい教え方/学習法になじむ必要が出てきました。学校や大学は、大規模な出欠管理をしにくいものです。結果として、学生はドロップアウトしてしまうリスクがあります。
と問題を整理したうえで、
AttendanceKit is a simple but powerful solution that helps you track remote attendance at scale and proactively support students.
AttendanceKitはシンプルでパワフルな解決策です。大規模クラスでもリモート出欠を管理できますし、積極的に学生のサポートを行います。
日本でも、リモート授業についていけないあまり退学する学生がメディアに取り上げられています。これを解決する、このようなサービスは心強いものです。
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Zoomの連携サービスを紹介します。第157回はZoomとProTraining (プロトレーニング)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい。
知っていおいた方がいいのに、なかなか知られていない情報の一つに「救急手当て」があります。とくにポストコロナの時代には、大切になってくるかもしれません。さっきまでピンピンしていた人が、突然体調を崩す事例もあり、そんなときに心臓マッサージや人工呼吸法を知っていたら救えた命もあったのではないかと想像します。実際、総務省のまとめた資料によると、
一般市民が心肺蘇生を実施した傷病者の「1 か月後生存率」(16.4%)は、実施しなかった傷病者の生存率(9.3%)の約 1.8 倍
と言うデータが示されています。
しかも、コロナの時代にこれが大事なのは、救急車の到着が遅れる可能性があるから。病院現場の逼迫は「医療崩壊」という言葉で問題視されているのはご存じでしょう。これは当然救急車にもおよぶでしょう。東京を例にとると、通報があってから救急車が現場に到着するまでの時間は過去3年は10.8分で安定していました。これが、2020年、さらには2021年には大きく伸びることが想定されており、ますます救急手当ての重要性が増します。
これをオンラインでやろうというのが今回紹介するProTrainingの存在意義です。
ホームページを見てみましょう。CPR / First Aid講座に関しては、
All of our CPR courses have a blended option. With blended training, students complete the part 1 online course and then schedule a skill evaluation with one of our instructors to complete the part 2 skills check off. Once the instructor has confirmed a passing score, the student will receive his or her wallet card.
私たちのCPR講座は、動画と対面のオプションがあります。動画オプションの場合、パート1はオンラインで受講して、パート2のインストラクターによる試験(スキル・チェックオフ)は予約してください。インストラクターが十分と認めれば、認定証を発行します。
とのこと。英文中ではBlended (ブレンディッド)と呼ばれていますが、動画と対面のブレンド、すなわち混合は今の時代の研修の大きな流れとなっています。なお、CPRは”CardioPulmonary Resuscitation”の略で、日本語では心肺蘇生法(しんぱいそせいほう)、すなわち心臓マッサージや人工呼吸による蘇生法を指します。
なお、ProTrainingでは、CPR / First Aid以外にも、下記をはじめとする様々な講座を提供しています。
では、ZoomとProTrainingの連携を見てみましょう。
The ProTrainings Course Scheduler connects Zoom with your ProTrainings instructor account to automatically schedule remote ProTrainings courses.
ProTrainingの講座スケジューラー上のインストラクターのアカウントをZoomと連携することで、簡単にProTrainingの講座をスケジュールできます。
とのこと。
しかも面白いのは、Zoomの設定法が事細かに記載されていること。たとえば、
Private chat between students is disabled to deter cheating. Students can still chat publicly with one another and privately with the instructor.
受講者同士のプライベートチャットは、カンニングを防ぐために無効にするのがお勧めです。それでも全体チャットで、受講者同士、あるいは受講者とインストラクターでチャットできます。
同じような資格制度を運用している団体は、Zoom運用の手法として参考になるかもしれません。
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Zoomの連携サービスを紹介します。第78回はZoomとIce Scrum (アイススクラム)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい。
Zoomを使ってソフトウェア開発チームのコミュニケーションが改善していることはこれまでもこの連載で紹介してきました。第19回 ZoomとJenkinsを連携してソフト開発をスピード化や第27回 ZoomとAppy Pieの連携で自社アプリを簡単作成など。ちょっと切り口はちがいますが、第39回 ZoomとPagerDuty連携でインシデントへの初動対応も広い意味でのITシステム開発を効率化させる手法でしょう。
一方で、システム開発と切っても切れないトラブルが「バグ」、つまりソフトウェアの不具合です。最近も、東京証券取引所のシステムが止まってしまい、丸一日売買できないという事件がありました(2020年10月1日)。この原因はハードウェアの不具合という説がありますが、不具合があった場合にバックアップのシステムに移行できなかったのは、どこかにソフトのバグがあったような気がします。
このバグを削減するために考えられたソフトウェア開発の手法が「アジャイル開発」と呼ばれるもの。この対極にある従来型の開発手法は「ウォーターフォールモデル」と呼ばれています。ウォーターフォールというのは「滝」。水が上流から下流に流れるように、「仕様を決めて」→「開発して」→「テストをして」→「現場に導入する」という一方通行の流れです。
これに対してアジャイル型の開発は、「ザックリ仕様を構想して」→「とりあえず一部作ってみる」→「テストをして」→「仕様を固めることに戻る」という流れ。この方がアジャイル(俊敏)にソフト開発できるし、バグも見つけやすいのではという発想です。このアジャイル型のソフト開発をサポートするのが今回紹介するIceScrumです。
では、ホームページで見てみましょう。
Your true Agile project management tool. iceScrum is built around a Free & Open-source Agile Core
ホンモノのアジャイルプロジェクト管理ツール。iceScrumはオープンソースで作られています
とのこと。オープンソースというのは、世の中の様々なエンジニアが協力して作り上げた製品と言うこと。有名なところで言えば、ウェブブラウザのFireFoxなどが有名です。
その機能はといえば、共同でアジャイル開発をするために、「誰が、どこまで開発を進めているのか」の管理や、「問題があったとき遡ってソースを検証する」などが盛り込まれています。
では、ZoomとIceScrumの連携を見てみましょう。
Connect your iceScrum team with Zoom and provide them a seamless integration to organise instant meetings!
Zoomとの連携で、iceScrumから簡単にZoomミーティングを起動することができます
とのこと。たとえば、チーム内でアジャイル開発する中で、「ここはどうなっているんだっけ?」とメンバー同士が意見交換したくなるときもあるでしょう。そのようなとき、Zoomミーティングを起動するという使い方が想定されます。
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プレゼンテーションの目的は「聞き手に期待した行動をとってもらうこと」であるというLeADER原則はに納得したら、次に来るのはHOW、つまりどうやったら聞き手の行動を変えることができるのか、です。というか、このHOWが分からないからこそ、多くの人が話すことそのものが目的化する「ご静聴ありがとうございましたの罠」に陥ってしまうかもしれません。
これを乗り越えるためのフレームワークが「人材育成ピラミッドモデル」です。その名の通り、もともとは人材育成で使われるものですが、プレゼンテーションでも役立つものですので、まずは全体像を見てみましょう。
人材育成ピラミッドモデルの基本的な考え方は、人間の行動の背後にはどのようなものがあるかを説明することです。たとえばセールスのプレゼンテーションで考えるならば、お客さまが「イエス」という行動をとってくれるのはなぜ?を考えることになりますね。
ピラミッドの一番上にある行動のすぐ下は、「知識」です。たとえば、製品の知識、業界動向に関する知識、競合他社の活用事例の知識…。プレゼンテーションでお客さまに説明することで、お客さまの「買おう」と言う気持ちをかき立てるのは、まさにセールスっぽくてイメージがつきやすいのではないでしょうか。
ただ、実際のところは、知識「だけ」では人は動きません。これが、先ほどのフレームワークがピラミッド型になっている理由で、下に行けばいくほどその人の行動に与えるインパクトが大きいことを意味します。つまり、知識よりもマインドと呼ばれるその人の考え方を変えた方がいいし、あるいは一番下のパーソナリティーと呼ばれる価値観に則した説明の方が聞き手の行動を変えるLeADERトリガーになります。
実際にセールスにたずさわっている方は、新たな知識を説明しただけではお客さまの行動は変わらないのはイヤという程経験済みでしょう。できる営業マンは、知識の説明をしつつも、お客さまのマインドを変える問いかけをしたり、お客さまの価値観を見抜いてそれに合わせた説明ができる人です。
ただし、ピラミッド型にはもう一つ意味合いがあって、下に行けばいくほど「外からは見えにくい、変えにくい」ことになります。たとえば、ある知識がお客さまに伝わったかどうかは、比較的簡単に見分けられるでしょう。でも、そのお客さまのマインドはどのようなものか、あるいはそもそもの価値観が何かはパッと見ただけでは分かりません。仮にお客さまに聞いてみたところで、まともな答えが返ってくるわけではありませんしね。
ここまで来ると上手なプレゼンターの秘訣がお分かりでしょう。聞き手の気持ちを動かして期待した行動に促すのが上手な話し手は、表面上は知識を伝えながらも、同時にお客さまのことを観察し、その人のマインドやパーソナリティの仮説をすばやく立てる人です。そして、その仮説に基づいて知識以外のところで聞き手に刺激を与えるからこそ、その気持ちを動かすことができるのです。
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