Zoomの連携サービスを紹介するシリーズ90回の区切りを迎えたのでまとめてみます。なお以前のまとめ記事は下記をご覧下さい。

研修以外にも多いZoomの教育利用

まずは、第81回から90回の連載を掲載します。

今回は、教育系のサービスが多く取り上げられました。IntelliKidやParent、そして、ナレッジ・マネジメントのOnnaも広い意味での教育と言えるでしょう。この中から、My Writing Coachを取り上げたいと思います。

これはその名の通り、ライティングを指導してくれるサービスです。本社が香港にあることから、おそらくは中国系の方がサービス利用をするケースが多いのでしょう。実は中国では「ブーム」と呼ばれるぐらい英語学習が盛んで、サービス提供業者も数多くいます。トップ企業の1つと言われるVIPKidは、50万人以上の顧客と6万5千人以上のインストラクターが登録されていると言われています。

「ブーム」と書きましたが、一過性のものではなく、1970年代から英語の教育に対するニーズは高まっているとのこと。中国が国際社会に参加するにつれ、英語でコミュニケーションをとれる人材は引っ張りだこになっているそうです。大きな話題としては、中国が最近オリンピックの招致に連続して成功しているのは、英語のリテラシーの高さがIOCに認められたのが一助になったのではないかというウワサもあるくらいです。

教育における「書く」ことの重要性

一方、本当の英語の教育とは何かも考えさせられます。いわゆる英会話で、「ハァーイ」、「バァーイ」という言葉を交わすのは、「英語でのコミュニケーションをとれる」とは言わないでしょう。むしろ大事なのは、自身の考えを的確な表現に落とし込み、相手に言いたいことを伝え、逆に相手の言葉からその意図を正確に読み取ることです。そして、これを実現するためにはライティングが必須です。理屈から言えば、書けないものは話せません。逆に言えば、話せるものは全て文字に落とし込むことはできるわけですから、上位互換の観点から言うとライティングの方が基礎になるというのはお分かりいただけるのではないでしょうか。

ただ、この「書く」というスキルはいま大きな劣化が起こっていると懸念します。SNS (ソーシャル・ネットワーク・サービス)が普及した結果、「書く」という行為自体は機会が増えました。ただ、文字数が極端に少なくなっています。SNSは、パッと思いついた気の利いたことを書いて注目を集めるというのが主たる使い方で、論旨をしっかりと考えて自身の考えを表明するという行為には適していないでしょう。結果として書く力そのものは落ちています。

Zoom+通信講座という成長分野

ここで、MyWritingCoachに戻ります。上述のとおりライティングの指導サービスですが、これをZoomミーティングで行うというのはきわめて理にかなっています。たとえば、生徒のライティングがイマイチで、講師がそれを添削して修正したとしましょう。ところが、その添削の意図を生徒が読み取れるとは限りません。というか、その意図を読み取れる生徒であれば、むしろ正確なライティングをするわけで、添削そのものが発生しないわけで…。

このような矛盾を解消するためには、zoomです。ライティングの添削をした後、Zoomによる双方向のコミュニケーションで、「この文章は、こういう観点で今イチ」、「だから、こう直した方がいい」、「この指摘にはピンとくるかな?」と相手の理解度に合わせた丁寧な解説をすれば、それだけ教育効果が上がります。このようなライティングに限らず、Zoom+通信講座というのは、大きな可能性があるのではないでしょうか。