Zoomの連携サービスを紹介します。第5回はPardot(パードット)です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

マーケティング・オートメーションで売上をあげる

まずはPardotそのものの説明です。これは米Salesforce(セールスフォース)社が提供するウェブ上のサービスで、マーケティング・オートメーションを実現するものです。マーケティングとは、この分野の大御所とも言えるフィリップ・コトラー米ノースウェスタン大学教授によると、

マーケティングとは、個人や集団が、製品および価値の創造と交換を通じて、そのニーズやウォンツを満たす社会的・管理的プロセスである。

となります。あるいは、もう少し分かりやすくいうならば、「物やサービスが売れるためのしくみづくり」です。これをオートメーション、つまりコンピュータを使った自動化をするのがマーケティング・オートメーションです。Marketing Automationの頭文字をとってMA(エムエー)とも呼ばれます。

たとえば、お客様候補(見込み客)が自社のウェブサイト上にある資料をダウンロードしてくれたとしましょう。これで終わりでは、売上につなげるのは難しく、マーケティング的なフォローアップが必要になります。たとえば、3日後に、「ダウンロード資料はお読みいただけたでしょうか?ご質問があれば遠慮なくお問い合わせ下さい」というメールを送ることで、関係性を構築できます。

ただ、これを人手でやろうとすると、たいてい「忘れた」となり、中途半端になってしまいます。そこで、コンピュータの出番。あらかじめプログラムに、「この資料をダウンロードした人には○日後にこのメールを送る」と設定しておくのです。これで、自動化によってマーケティングができることになります。

Zoomウェビナーをマーケティング・オートメーションの起点にする

Pardotは、このマーケティング・オートメーションのためのソフトです。「ソフト」と言っても、自分のパソコンにインストールするわけではなく、ウェブサイト上で使うのでウェブサービスと読んだ方が正しいかもしれません。提供元の米セールスフォース社は、その社名が示すとおりもともとはセールスフォース・オートメーション、つまりセールス部隊の自動化のためのウェブサービスを提供していました。それが、だんだんとお客様のニーズに応えるうちにマーケティング的な要素も強くなり、Pardotを艇庫供するようになったのです。

今回紹介するのは、ZoomとこのPardotを連携するためのサービスです。説明を見てみましょう。

Easily capture Zoom Webinar prospects directly into Pardot where standard marketing automation processes can be used to follow up.

Zoomウェビナーの見込み客を直接Pardotに格納することで、標準的なマーケティング・オートメーションのプロセスを使い、フォローアップすることができる

つまり、ウェブ上のセミナー(ウェビナー)を開催して、そこに興味がある見込み客を集め、その人たちにフォローアップ活動をすることで受注につなげようという考え方です。

Zoomウェビナーの出席状況でフォローアップを変える

さらに詳しく解説を見てみます。

Zoom’s new Pardot integration simplifies the setup for capturing prospects into Pardot lists. Instead of setting up and configuring form handlers, simply select the appropriate lists within the Zoom webinar configuration page:

ZoomとPardotの新たな連携は、見込み客をPardotのリストに格納するのがシンプルです。フォームを使ってデータをやりとりする代わりに、Zoomウェビナーの設定ページにある受講者リストを選択すればよいのです。

しかも、このリストの選択は細かい指定ができるようです。

  • List to capture users that registered for the webinar (ウェビナーに申し込んだユーザーリスト)
  • List to capture users that attended the webinar (ウェビナーに参加したユーザーリスト)
  • List to capture registered users that were absent from the webinar (申し込んだがウェビナーを欠席したユーザーリスト)

に分けてデータを取り扱うことで、それぞれのリストにあわせたきめ細かいフォローアップができます。単純に考えても、ウェビナーに参加した人と欠席した人へのフォローアップのメール文面は異なるはずです。これをシンプルに実現できるのが、この連携サービスの魅力でしょう。

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