Zoomの連携サービスを紹介します。第196回はZoomとAmit (アミット)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

大きなポテンシャルを秘めたエジプト発のZoom連携サービス

以前紹介したアラブ圏発のラーニング・マネジメント・システム(LMS)、Smart Voomに続いてまたもアラブ発のサービスが今回紹介するAmitです。ちなみに、Smart Voomの本社は米国サンフランシスコでしたが、Amitはエジプトはカイロに本社を構える、本物のアラブ圏発の会社です。そこで、まずはエジプトの経済情勢から見ていくことにしましょう。これが分かると、Amitの意義がよりリアルに感じられます。

まず注目したいのは、エジプト経済のポテンシャルです。人口は1億人を少し切るぐらいと多く、GDPもナイジェリア、南アフリカに次ぐ3番目だとか。しかも、人口のうち25歳以下が50%を占めるそうで、少子高齢化に悩む日本とは真反対の状況です。しかし、この若年層の多さは失業率の高さにもつながり、15-24歳の失業率はなんと34%を超えるとか。

実はここに、今回紹介するAmitの存在意義があります。というのは、Amitの中核はIT教育だから。これによってエジプトの若者の失業率を下げ、同国の持っているポテンシャルを活かすことができるのではないでしょうか。

IT教育で失業率を下げたい

では、ホームページを見てみましょう。

Learn on your schedule.  Anywhere, anytime. Start learning today!

あなたのスケジュールにしたがって、いつでもどこでも学習できます。今日から始めましょう!

というキャッチコピーの下、下記のコースが掲載されています。

  • Embedded System Diploma (組込みシステムディプロマ)
  • Full Stack Web Development Diploma (フルスタックウェブ開発ディプロマ)
  • Android Development For Beginners Diploma (初心者向けアンドロイド開発ディプロマ)
  • ISTQB Foundation Level Diploma (ISTQB基礎レベルディプロマ)
  • iOS Development For Programmers Diploma (プログラマー向けiOS開発ディプロマ)
  • Control Your Robot Diploma (ロボットコントロールディプロマ)

なお、ディプロマとは、大学などの発行する学位とは別の資格、と考えて下さい。上述のとおり、エジプトの若者の失業率の高さが背景にあるとはいえ、Amitはあくまでも私企業です。むしろ、そこにニーズを見つけてビジネスを展開しているのであって、公的な資格を発行する機関ではありません。

上記の中からISTQBを詳しく見てみましょう。これは、International Software Testing Qualifications Board (国際ソフトウェアテスト資格認定委員会)を指し、世界的に通用する資格です。ちなみに「テスト」というのは学校で生徒の理解度合いを計るアレではありません。ソフトウェアにバグがなく、想定したとおりに動作するかをチェックする仕事のことを指します。

コロナ禍でオンライン全盛ですから、このISTQB準拠の資格を取ることにより、エジプト国外から仕事の発注を受けるなんてことも可能になるのかもしれません。

Zoom連携がパーソナルタッチにつながる

では、AmitとZoomの連携を見てみましょう。

Open our Online Learning Page, go to Courses, and in each course you’ll be able to create a Zoom meeting that’ll be shared with the students automatically, helping you maintain personal touch with your students when practicing remote learning.

私たちのオンラインラーニングページを開いてください。全てのページから、Zoomミーティングを設定し、学生とシェアすることができます。リモートラーニングを実践しながら、パーソナルタッチを維持できます。

とのこと。この、「パーソナルタッチを維持」というのはいいですね。もちろんオンラインでの学習は効率的ですし、コロナ禍のいま求められているものでもあります。しかし、学習というものは、単に機械的に進むものではありません。そこには教える側と教えられる側の、そして教えられる生徒同士の交流が必要で、そこに初めて本格的な学習が生まれます。これを支援しているのがAmitなのでしょう。

ScreenClip

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