Zoomの連携サービスを紹介します。第166回はZoomとMelon Learning (メロンラーニング)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

日英で語感が違う「クイズ」という単語

Quiz (クイズ)という英単語は日本語にもすっかり溶け込んでいますが、もともとの英語のニュアンスは日本語とは若干違います。日本語でクイズと言えば、テレビのバラエティ番組で楽しみながら知識量を競い合うものです。あるいは、なぞなぞ、つまりとんちを効かせた回答の面白さを問うものも、ときどきクイズと呼ばれます。

一方で英語では、「小テスト」というニュアンスの方が強いもの。つまり、学校の定期テストほどではないけれど、毎回の授業の際に行う知識の定着度確認のための質問&回答です。この意味でのQuizを盛り込んで、研修の効果を高めようというのが今回紹介するラーニング・マネジメント・システム(LMS)、Melon Learnigです。

Quizで正確に効果測定をするMelon Learning

ホームページを見てみましょう。

Melon Quiz is a fully integrated part of our LMS. It works seamlessly with it and makes your eLearning creation all the more intuitive, fast and efficient.

Melon Quizは、LMSの中に統合されたパートになります。これによって、eラーニングコンテンツの作成が、より直感的に、そして効率的になります。

機能性も高く、問題の順番をランダムに入れ替えたり、設問ごとの時間制限を課すことができます。この機能は、”Make cheating close to impossible” (カンニングをほぼ不可能なものにしましょう)というタイトルとともにこう説明されています。

Randomize the order of the questions in your test. Not enough? Randomize the order in which the answers appear.

設問の順番をランダムにしましょう?え?それでも十分ではない?では、選択肢のあらわれる順番もランダムにすることができます。

なぜここまでカンニング対策にこだわっているのか?実は、Melon Learningの主たる適用分野は営業マンの研修だから。しかも、LMS経由で学習したことと、それぞれの営業マンの営業成績を紐づけて分析するところに特徴があります。

つまり、「このような研修を提供すれば、営業マンの成績を上げることができる」という勝利の方程式を発見することが重要です。ところが、カンニングはこの前提を揺るがしてしまいます。例えば、「Quizの成績はいいのに、営業成績が上がらない営業マンがいる。と言うことは、そもそも教育内容が不十分なのではないか」と判断してしまったら、実はカンニングが原因であった、などとなったらもったいないことこの上ありません。

逆に言えば、カンニングを防ぐことはじめとして、様々な仕掛けや効果測定により、ほんとうの勝利の方程式を見つけることができたなら、Melon Learningは単なるLMSを超えた価値があるとも言えます。

Zoom上ではより重要なカンニング防止

では、ZoomとMelon Learningの連携を見てみましょう。

Melon Learning is a genuine learning management system that stores and delivers learning and assessment content, and tracks and measures the learning progress.

Melon Learningは、研修の提供とコンテンツの評価、そして学習プロセスの測定をする本物のLMSです

という立ち位置を示し、

Melon LMS app lets you create Zoom meetings from within Melon Learning. Manage participants, send invitations and track participation using Melon LMS.

Leson LMSアプリにより、Melon LearningからZoomミーティングの設定ができます。参加者の管理や招待状の送付、そして出欠状況の確認も簡単にできます。

との説明がされています。

上述のカンニング防止、Zoomを使ったリモートラーニングの際には重要性が増します。なぜならば、リモートラーニングではインストラクター、もしくはZoom主催者側は受講者の反応を見にくいからです。対面であれば、顔をうかがいながら、「この人は分かっているのか、分かっていないのか」という推測が働きます。しかし、Zoomの小さい画面越しではこれが難しくなります。結果として、よりカンニング防止で、その人の実力を測定するのが重要になるのです。

ScreenClip

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