プレゼンテーションの資料作りの定番ソフトと言えばパワーポイント。ところが、Excel (エクセル)でもパワーポイントに負けず劣らずのプレゼン資料が作成できるそうです。そんなすごいワザを紹介しているのが、「エクセルで極める1枚企画書 Excel 2007,2003,2002対応 (ビジネス極意シリーズ)」。著者の竹島先生のお名前は存じ上げなかったのですが、紹介文を読むと「企画書デザインのNo.1カリスマ」とのこと。たしかに、本書の中に示されている100個の資料例では、常人には思いつかないような色遣いもあり、ものすごいバラエティーに富んでいます。

竹島先生いわく、エクセルでの資料作りはパワーポイントに比べてメリットもあって、

成功パターンが凝縮されたフォーマット(定型文書)として利用できる

結果として、

スピード重視(デザイン性も豊か)

になるとのこと(3p)。

そんな本書の最大の魅力は、先ほども書きましたが企画書の例が100パターンも掲載されていること。いや、それどころか、読者がダウンロードできるサービスも用意されており、そこにはなんと企画書例500パターンが収められているとか。これだけでも、若干高めの値段(1,800円)の元を取った気分になれるのかもしれません。

また、Excelの使い方の細かいネタが載っているところも本書の魅力で、たとえば「散布図を使って成長曲線を描く」(51p)は、「なるほどなぁ」と思いました。成長曲線のS字カーブって、意外と書きにくいのですが、これならばできそうです。

一方で、エクセルでのプレゼン資料作りのメリットとされている「スピード重視」は、最後までピンと来ませんでした。なんだか、やたらと難しいテクニックに見えるし、そもそも企画書って何度も作っては書きなおすをくり返していくものだと思うんですよね。でも本書は、既に決まったフォーマットに当てはめて書く、のように見えてしまって、これってそもそも企画書作りではないのでは?と思ってしまいました。というか、多分そうなんでしょう。別の形で練りに練った企画書を、最後に「どうやって見せようか」というときに、100のパターンから選んで当てはめるというのが本書の使い方なんだと思います。

と言う観点で見ると、100のパターンは、たしかに使いこなせば便利かもしれません。とくに、聞き手の視線の動き(竹島先生は「見えない力学」という言葉で表現されています)を意識した上で、6種類のフローパターンが提示されているのは、本書に掲載されたフォーマットを使う、使わないにかかわらず有効だと思いました。

6種類のフローパターン

  • 2階層
    • Z型
    • コ型
    • 逆N型
  • 3階層
    • Zx2型
    • エ型
    • 逆Nx2型

ある程度プレゼンになれている方で、しかもエクセルの上級者ならば、本書を読んで損はないと思います。

画像はアマゾンさんからお借りしました。