「研修講師になりたい…」。そう思ったときに手にとりたいのが白戸三四郎先生のご著書、「誰も教えてくれなかった 超人気研修講師になる法 (DO BOOKS)」です。

セミナー講師とは違う研修講師

著者の白戸先生は、

「セミナー」は講師や団体が主催し、受講者がお金を払って自発的に参加する学びの場、「研修」は企業が主催し、業務の一環として社員を集めて行われる課題解決を目的とした場

と整理したうえで、「多くのセミナー講師は食べていけない」と結論づけています。その理由は当然、集客が難しいこと。これを乗り越えるために何が起こるかというと、

有名セミナー講師の多くは「バックエンド」と呼ばれる、数十万円する高額講座や商材、教材などを販売することで収入を得ることをします。たとえば、無料のセミナーで10人集めて、そのうち2人に20万円の教材が売れれば目標達成できます。

となります。たしかに、この手の怪しい商売は「どこかで見たことがある」という方も多いのではないでしょうか。しかし、この「怪しさ」故に長続きするビジネスとは言いがたそうです。

安定している企業研修市場

一方で研修講師。その市場規模は約5,000億円程度で、景気の動向を踏まえてアップダウンするとはいえある程度安定した市場を形成しています。本書においても、矢野経済研究所の下記の調査結果が掲載されています。

年度 売上(億円) 前年比(%)
2017 5,140 101.2
2016 5,080 102.2
2015 4,970 102.3
2014 4,860 101.5
2013 4,790 102.6
2012 4,670 103.3
2011 4,520 97.6
2010 4,630 98.3
2009 4,710 83.5
2008 5,640 98.1
2007 5,750 103.4

ScreenClip

ちなみに、隣接業種と比べると、下記のようになっているとのこと(2016年)。

業種 市場規模 (億円)
企業研修 5,080
学習事業・予備校 9,650
語学ビジネス 8,406
自動車学校 5,805

こうしてみると、十分に魅力的な業界であるのが分かります。

なお、念のためですが、企業研修の約5,000億円のうち半分はeラーニングなどのテクノロジー系です。この比率は今後も上がっていくことが予想されるのは要注意です。

研修講師になるための11のルート

上記を踏まえたうえで、具体的な研修講師になるための方法論が示されているのが本書の魅力です。まず、大前提として、「極力直接営業はしない」とのこと。その理由として、著者の白戸先生ご自身の苦い体験を告白しています。ご自身の著書と会社のパンフレットをダイレクトメール代わりに500社ほどに送ったところ、

結論から言えば、一つもよい返事をいただけませんでした。反応は、正確に言うと3件あって、うち1件は苦情でした。「なんですか、これは。迷惑なので二度とこんなものを送らないでください」と、電話で叱られてしまいました。

とのこと。

これを踏まえて、直接営業ではない下記の11のルートが本書では紹介されています。

  1. 社内講師をする
  2. 勉強会を主催する
  3. セミナーを主催する
  4. 個人エージェントになってみる
  5. 商工会議所を活用する
  6. 前職に声をかける
  7. 企業研修講師のアシスタントをする
  8. オーディションを受ける
  9. 企業研修講師養成講座に参加する
  10. 企業研修会社に転職する
  11. 研修エージェントに登録する

このなかでも、著者の白戸先生のお勧めは11番目の研修エージェントに登録するというもの。このための具体的な方法論が第4章で詳しく説明されていますので、研修講師になりたいという方は手にとってはいかがでしょうか?


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